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新海誠監督の作品がすごく好きなんですけど 色んな作品で共通してる点がいくつかあると思ったので少し質問させてください 主人公達に親がいない場合が多い

アニメ | 映画272閲覧

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回答(4件)

>主人公達に親がいない場合が多い 親の力はすごく強いので、両親が揃っていると子どもが外の世界に出づらくなります。 新海監督は実家が長野県の建設会社で、ちょうど「君の名は。」のテッシーと同じような境遇だったと話していたことがあります。 親は後継ぎにさせるつもりだったらしいですが、新海監督は大学卒業後、日本ファルコムに就職することで、それを蹴飛ばします。 じゃあ、新海作品は長野県が大嫌いかといえば、全然違います。 「すずめの戸締まり」の原型とされる「星を追う子ども」は故郷の長野県小海町がロケ地とされてますし、「君の名は。」の糸守湖は諏訪湖がベースとされています。 つまり、新海監督の中に親や故郷との強い拮抗関係があって、親しみを感ずる要素と反発する要素とが混ざり合っているんですね。 だから、作品でも両親が揃っていると、主人公が親や故郷にくっ付きすぎて、自由に動けなくなると考えたのでしょう。 実際、新海作品で両親共に揃っているというのは、主人公の行動や考えからすると無理があります。 >途中で別れて最後に再会するパターンが多い これは新海監督自身が説明していますが、物語は『行って、帰る』のが基本と考えているからです。 他には「ボーイ・ミーツ・ガール」のプロットを使っているためでもあります。 つまり、「喪失して、再会する」のが物語の基本単位であり、その繰り返しで作品を構成しているからです。 主人公が帰って再会した時には別の人間になっている、そこで人物の成長を描くというのが基本になります。 単純ですけど、この物語の作り方には普遍性があります。 元居た場所を「日常」とすれば、行くことは「非日常」です。帰ってきた時は非日常によって別の経験を積んでいます。 どんな人間であっても、成長の過程は一緒なんですよ。だから共感がしやすいのです。 日常と非日常、喪失と再会は、画面上でも明確に示されています。 「すずめの戸締まり」「君の名は。」では、扉によって日常と非日常が示されます。 「天気の子」では水ですね。帆高は海を渡って東京に来て、その東京は水没することで別世界に変わります。そして、再び海を渡って陽菜に再会します。 こんな感じで観ていくと、別の発見があると思います。

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基本的に、人間、あるいは男女は「分かり合えない」という前提があるのだと思います。 親の仲が悪い、いない、はその象徴。 再会というのは、「僕たちは、親の様にはならない」か、あるいは、「親のような道へとまっしぐ ら」の2択です。 注意して見ると、どちらにもなりそうな要素が散りばめられてます。 映画がどう見えるのかは、観客次第で、見方によっては相当キツイ映画になります。 背景の美しさに比べて、人物の表情はいまひとつ。 キレイなのは背景だけ。 と、訴えてるような側面もあるように思います。

個人的な見解としては 新海誠は「主人公の孤独感」というものをベースにして物語を進め、 「得たいと手を伸ばすもの」「失う(失った)もの」を使って 主人公の心情を描き(主に喪失感)、個人の心情に共感を求める作品が 多いと思います。 そのために「主人公の孤独」「主人公の居場所のなさ」を 表現する手段としてそういう状況に陥らせているものと推測します。 この系統の表現として特に氏の作品に限られた演出ではないと思います。 また村上春樹などの小説に存在する「二度と戻らない喪失感」を 描くことが多く、 「1回失ったもの」よりも「2度失うもの」「2度と失いたくない物」として 喪失感を強調する表現として「再会」という演出を用いるのだと思います。 続けざまに流して見ると「安易だなあ」という感想を生む リスクを持った演出であると個人的には考えます。 再会して幸せに は、上記の演出でもあまり数字が取れなかったものが 昨今それで数字が取れているので、日和っているだけだと思います。 (企画側に求められて商業的に妥協しているという側面もあるかも)

子供を自由に動かすためには親が邪魔だからです。 新海監督に限った話では無く、家族そのものがテーマでない限り、 親の存在感の薄い作品は多いです。 特に、90年代以降、親と子の世界の断絶は大きくなってきているので、 特に理由が無い限り描かれないことが良くあります。 新海監督の作品というと、むしろ、別れた後、会えないイメージの方が強いです。 実際、君の名はがヒットした際に、新海作品なのに最後に会えてる!とかなり話題になりました。 そして、今までと違ってそこが良かったという声が大きかったので、 それがその後の作品に影響したのだと思われます。