こんにちは。 付けた写真にも書いてありますが、1981年当時のFｰ14A制式塗装色は全面ツヤ有りのライトガルグレイ・FS16440です。まだゴーストグレイのロービジ迷彩が制式化される前ですね。ハセガワ製キットの指定色では、ミスターカラー315番がFS16440そのものズバリで該当します。近い色に11番ガルグレイもありますが、こちらは半光沢。315が無難でしょう。 先の回答者さんも書かれていますが、米国の塗料規格で FS1……が光沢 FS2……が半光沢 FS3……がつや消し となります。 ミスターカラーには光沢のFS16440しかありませんので、もしツヤを下げるならフラットベースを混ぜて自分で調整する必要があります。逆に言えば、混ぜ具合でFS1……、FS2……、FS3……のどれにも出来るのです。 実物の規格に忠実な仕上がりを目指すならツヤあり、模型的ディフォルメを考慮するならややツヤを抑えても良し、または実戦機らしく汚れた、重厚な仕上がりなら半ツヤかツヤ消しと、目指す方向によって決めれば良いでしょう。 VFｰ84機との対比で白っぽい事についてはちょっと分かりませんが、機体の向きの違いから来る光線状態の差によるのか？または同じ色なんだけど片方は塗りたてで、もう片方は年月を経て退色＆汚れた機体なのか?。仮にVFｰ84機の塗装が下面が白い旧塗装だとしても、上面は同じFS16440だし。 ＊蛇足ながら、1960年代までの上面色はツヤ消しFS36440だったらしいです。下面は同じくツヤ有り。 ちなみに退役した航空自衛隊Fｰ4EJ改の写真を見ると、確かに塗装面が古い機体は紫外線等を浴びて激しく退色し、全体的に粉を吹いた様に白っぽく見える場合があります。モデルアート等の模型誌ではよく＂チョーキング＂の名で説明されています。 ＊写真は古本屋で安く買った、1989年の初夏頃発売のモデルアート臨時増刊・Fｰ14TOMCATからの抜粋です。消費税率3%に時代を感じました(˶ᐢωᐢ˶)