お子さんから尋ねられているのでしょうか。
ポイントは、「何倍」ということの意味です。
簡単な例から考えて行きましょう。
(1)リンゴ6個は、リンゴ1個の何倍ですか?
これは簡単ですね。6倍です。
では、次です。
(2)リンゴ6個は、リンゴ2個の何倍ですか?
これも、まぁ、簡単ですね。3倍です。
(3)では、リンゴ5個は、リンゴ1個の何倍ですか?
これも簡単ですね。もちろん、5倍です。
では、ちょっと複雑にしてみましょう。
(4)リンゴ5個は、リンゴ2個の何倍ですか?
2.5倍です。(分数で表すと、5/2倍ですが、同じことです)
これは、できましたか(=考え方を人に説明できますか)?
「『あるもの』が『別のもの』の何倍か」というのは、「『あるもの』を『別のもの』で割ったら、答えがいくらになるか」ということです。
(1)~(3)のように、答えが整数になる場合は、具体的にイメージできるので分かりやすいです。
小学校の頃、リンゴ(鉛筆でも、あめ玉でも何でもいいのですが)の絵を見ながら勉強しましたよね。
ところが、答えが小数や分数になってくると、具体的なイメージを持ちづらいので、理解しにくいのです。
でも、考え方は同じです。
ちょっと、別の例を出してみましょう。
(5)6時間は1時間の何倍ですか?
簡単ですよね。6倍です。
(6)では、6時間30分は、1時間の何倍ですか?
6時間30分は6.5時間ですから、6.5倍です。
このように『あるもの』が小数になっても(あるいは、分数になっても)同じです。
基準になるのは『別のもの』のほうですから、『あるもの』(ここでは、6.5時間)を『別のもの』(ここでは、1時間)で割ればいいのです。
さらに、進んでみましょう。
(7)0.9mは、1mの何倍ですか?
ここでは、『あるもの』が0.9mで、『別のもの』が1mです。
考え方は同じです。
『あるもの』を『別のもの』で割ればいいのですから、0.9÷1=0.9倍です。
ここまで大丈夫でしょうか?
では、最後の問題です。
(8)0.9mは、4.5mの何倍ですか?
ここでも、考え方は同じです。『あるもの』が0.9mで、『別のもの』が4.5mです。
『あるもの』を『別のもの』で割ればいいのですから、0.9÷4.5=0.5倍です。
まとめると、「『あるもの(長さでも、重さでも、時間でも、単なる数でも、何でも構いません)』が『別のもの』の何倍か」を求めるには、『あるもの』を『別のもの』で割ればいいのです。
分からなくなってきたら、上記で示したような単純な例に立ち返って考えてみましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。