①レポートを書くときに気をつけるべきこと （１）レポートのテーマ、テーマへの視点を明確にする 方法： タイトル：サブタイトル ※サブタイトルは、テーマに対する執筆者の視点を明記します。 例：地球の緊急の課題：地球温暖化を事例にして （２）構成に気を付ける ［標準的なレポートの構成〕 タイトル：サブタイトル １．はじめに：執筆の目的、意義、執筆の方法、仮設、予想される結論 ２．ーーについて：テーマの説明 ３．考察 ４．結論（まとめ） ［文献］ ◎構成が決まったら、各部の文字数の割当を行う。（アバウトに） はじめに ーーについて 結論 各１ 残り：考察 程度に （３）文献の引用、参考 について 学生（院生を除く）のレポートは、文章の７割は、引用、参考です。 引用、参考（他人の業績）を根拠に、自分の論を展開するのです。適切な引用のルール、参考の記述を行えば問題がありません。引用、参考の数は適切に、 まずい例：文章の大半が引用でかかれたレポート。 （４）用語の意味 １）出典は記述します。 ２）意味の記述方法 ーーとは、「引用」（広辞苑 第８版ページ数）という意味で用いられることが多い。 ※「引用」（広辞苑 第８版ページ数）を、「引用」(1) 「文献」 １．書誌情報 とレポート末にまとめることも可。意味の場合は。 （５）④参考文献や参考ウェブサイトは必ず一部引用しなければならないのでしょうか？ 引用は、文中に他の文献の一部を「引用」すること、それほど重要性の高い場合にだけ行います。引用のルール：「引用」、出典の明記 等定められたルールに従う必要があります。 参考は、文字通り執筆の参考にする場合、引用よりもレポートにとって重要度が低い場合に使用します。「引用」は書きませんが、引用元は、レポート末の「文献リスト」にまとめます。文中には、（文献番号）のみ明記。主に、要約、自説の援護に用います。 （６）⑤文末は「〜と思います」「〜と考えます」「〜と感じました」 という、感想表現は避けるべきです。高校までの作文教育の弊害です。 大学からは、根拠に基づく主張が求められます。 ーーの実験例（あるいは観察事例）から、○○は、△△と言える。等 断言は、相当の根拠の積み重ねの末、レポートの最後の方で１度くらい使用する位です。無用の断言、根拠なき断言は避けましょう。※発表会があれば、我々は根拠なき断言をしめたとばかり攻撃します。 （７）⑥引用が増えてしまった理由の一つにレポートとは客観的に書かなければならないと思っていたところがあります。レポートにおいて引用されていないところは自分の意見だとみられるのでしょうか？ 「引用」する理由は、主張したいけれども、自分には主張するだけの論拠がない、場合に他者の成果をおかりして主張させていただくもの。自説の正当性を示してくれるもの、援護射撃です。ですから、引用の援護で主張したい何かは自分の意見、援護射撃におかりした「引用」は他人様の成果、です。 一般的なレポートの論構成は、以下の通り ーーとは、△△ではないか。Aは、～～で△△について「引用」と述べている。Bは、～～で△△について「引用」と報告している。・・・・。以上の故に、ーーを、△△と考えることは妥当ではないか。 以上のように、９割の他者の引用を土台に１割の自説を述べるものです。 最後に、引用の数ですが、書きなれてくると、それなりに適正数に落ち着くものです。要は、慣れです。