何匹かは明確に違うのが混じっていますが、黒っぽくて背びれが無いのはランチュウです。
何故用水路に居たのか?というのは、『近場にらんちゅうの養殖場、もしくは趣味で繁殖させている人が居るから』というのが答えになると思います。
らんちゅうは金魚の中でも高級品種に分類されるような魚なので、市販さえている物でも安くて数千円、高いと数万円、十数万円なんてのも普通に居ます。
ただ、これはらんちゅうという種が高級というよりは、出ている商品が殆ど一品ものだから、という事ですね。
飼育方法や繁殖の環境にもよりますが、らんちゅうって表に出てくるまでに何度も選別を繰り返されます。
そのため、1匹高級な子が出る陰には、数百匹の『表に出てこなかった子』が存在します。
選別漏れしたなかでも、比較的状態が良い子は数百円でホームセンターで売られたりしますが、その前段階に選別された明らかに質の悪い子は『処分』されます。
処分先は、
・魚を食べる生体の餌になる
・ゴミとして処分される
・生け簀の水が流れ出す『用水路に捨てられる』
といった状態です。
※ある意味ではホームセンターで捨て値で売られるのも処分ですが、、、
長くなっちゃいましたが、らんちゅうという種はそんなドロッドロの汚い世界が見えない部分にあるため、愛護団体とかから叩かれたりしやすいです。
※少し前に、お寺の池に数百匹の金魚が放たれていたのも、処分の一環だと思います。
別に選別で弾かれていたとしても、生き物としては十分元気に生きてくれますし、お子さんに知らせる必要もないような大人の汚い所なので、今回運よく救われた子を大切に育ててあげて下さい。