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名訳ってなんですか? フランス語やドイツ語の学者が訳したものを谷崎潤一郎や三島由紀夫の元に持って行って美しい日本語を装飾してもらえば簡単だと思ったのですが、それじゃできないですか?

回答(2件)

創作と翻訳は別物であり、また翻訳も創作に近いという意見もありますね。 両方ができたのは伊藤整くらいかと思います。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E6%95%B4 学者で翻訳のうまい人も少ないが、大作家が翻訳の手直しをするとか考えらえません。 また誤訳が多くても原作を知らない読者の評価が高ければ出版が続くことがあるようです。 https://www.bunkomania.net/archives/939#:~:text=%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E5%8F%A4%E5%85%B8%E6%96%B0%E8%A8%B3%E6%96%87%E5%BA%AB%E3%81%8B%E3%82%89%E6%98%A8%E5%B9%B4%E5%88%8A%E8%A1%8C%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%EF%BC%8C%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%8C%E8%B5%A4%E3%81%A8%E9%BB%92%E3%80%8D%E6%96%B0%E8%A8%B3%E3%81%8C%EF%BC%8C%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%84%E3%82%8D%E8%A9%B1%E9%A1%8C%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%AD%E3%80%82,%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%81%AE%E9%87%8E%E5%B4%8E%E3%80%80%E6%AD%93%E6%B0%8F%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%97%E3%81%A6%EF%BC%8C%E4%B8%8B%E5%B7%9D%E3%80%80%E8%8C%82%E6%B0%8F%E3%81%8C%E3%80%8C%E5%89%8D%E4%BB%A3%E6%9C%AA%E8%81%9E%E3%81%AE%E6%AC%A0%E9%99%A5%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E3%81%A7%EF%BC%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%8F%97%E5%AE%B9%E5%8F%B2%E3%83%BB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%8F%B2%E3%81%AB%E8%BC%89%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%82%E6%86%9A%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E9%A7%84%E6%9C%AC%E3%80%8D%EF%BC%8C%E3%80%8C%E8%A8%B3%E3%81%97%E5%BF%98%E3%82%8C%EF%BC%8C%E6%94%B9%E8%A1%8C%E3%81%AE%E7%84%A1%E8%A6%96%EF%BC%8C%E5%8E%9F%E6%96%87%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%84%E6%94%B9%E8%A1%8C%EF%BC%8C%E7%B0%A1%E5%8D%98%E3%81%AA%E5%90%8D%E8%A9%9E%E3%81%AE%E8%AA%A4%E3%82%8A%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%9F%EF%BC%8C%E4%B8%8D%E6%B3%A8%E6%84%8F%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%8D%98%E7%B4%94%E3%81%AA%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%81%8B%E3%82%89%EF%BC%8C%E5%8D%98%E8%AA%9E%E3%83%BB%E6%88%90%E5%8F%A5%E3%81%AE%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%A7%A3%EF%BC%8C%E6%99%82%E5%88%B6%E3%81%AE%E7%90%86%E8%A7%A3%E4%B8%8D%E8%B6%B3%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%A7%E8%AA%A4%E8%A8%B3%E3%81%AE%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E3%82%82%E5%A4%9A%E7%A8%AE%E5%A4%9A%E6%A7%98%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8A%EF%BC%8C%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%A7%E8%AA%A4%E8%A8%B3%E5%8D%9A%E8%A6%A7%E4%BC%9A%E3%80%8D%E3%81%A8%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%80%82 外国文学の研究家は刮目すべきですね。他人の学術論文や学術書の書評ではなく、このような誤訳の多い一般翻訳はしっかり書評すべきですね。

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>それじゃできないですか? はい、「翻訳とは何か?」について少しだけ考えたことのある者としては、「それじゃできない」と申し上げざるを得ません。 なぜなら、「翻訳」をめぐる常識、通念に囚われずに考えるなら、「翻訳」とは、いったん原文の「文学テクスト」に内在する、その「外国語」固有の語義が死ぬ(「喪失」する)と同時に、「翻訳」者及び彼の自国語によって吹き込まれた「新た」な生命、つまり「新た」な「語義」を宿して、再び甦ることでもありますので。 その意味では、ビジネス文書等の実用目的の「翻訳」、つまり、「非文学的テクスト」の「翻訳」だと、「外国語」の語義(概念)や文意を辞書や語法に忠実に抽出し、これを自国語に移し替えるだけで事足れりとするのと較べて似て非なると言わざるを得ません。 その点、「文学的テクストを翻訳すること」は「非文学的テクスト」の「翻訳」とは異次元の営みだと言っても過言ではないような気がします。 それは、たとえば画家や彫刻家が自分の魅了されたモデル(モチーフの素材)の内部に直観的に見出した美的なるものの本質(観念)を大理石やキャンバスの図絵という異次元のモノを介して具象化せんとする営為、すなわち【創造】や【制作】により近いのではないでしょうか。 こうして、外国語で書かれた「文学的テクスト」は、「翻訳」の過程でいったん死んで、その後に他の外国語及びその国語を呼吸している「翻訳」者の生き血を承けて再生されてはじめて異文化の中で甦生する、つまり、その「文学テクスト」の【奥義】が他国の人々に本当の意味で理解され得るのではないでしょうか。 さらに申し上げるなら、こと日本語への「翻訳」となると、日本語は、倭語、漢語(古代外来語)、カタカナ語(近代外来語)という、それぞれ全く別体系の三種の語彙グループから成り立っていること、しかも幕末・明治以降の「翻訳」とは、もっぱら古代外来語による「漢訳」ではあっても、実は「倭訳」ではないという重要な事実だけは決してに逃されてはならないと思われます。 その点、「文学的テクスト」に限るなら、その「翻訳」者は自らの溌剌とした言語感覚を裏切ることが許されませんから、概念語としての【漢語】によるよりは、できるだけ、自分の生活語、身体語としての【倭語】による「翻訳」を心掛けるしかなかったはずです。 なお、下記はゲーテの教養小説『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』中、「ミニョンの歌」として人口に膾炙した詩の第一、二聯の翻訳ですが、前者(小金井貴美子訳。実質上、兄鴎外の訳?)と後者(ゲーテ研究の第一人者、大山定一訳)を比較すると、やはり前者の方が、日本の詩歌を支えてきた身体語としての倭語の生き血を与えられているという点で、文字通りの「名訳」と評されるのではないでしょうか。 ミニヨンの歌 其 一 「レモン」の木は花さきくらき林の中に こがね色したる柑子は枝もたわゝにみのり 青く晴れし空よりしづやかに風吹き 「ミルテ」の木はしづかに「ラウレル」の木は高く くもにそびえて立てる国をしるやかなたへ 君と共にゆかまし 其 二 高きはしらの上にやすくすわれる屋根は そらたかくそばだちひろき間もせまき間も 皆ひかりかがやきて人がたしたる石は ゑみつゝおのれを見てあないとほしき子よと なぐさむるなつかしき家をしるやかなたへ 君と共にゆかまし ミニヨン 知っていますか 白いレモンの花が匂い みどりの木かげに黄がねいろのオレンジが熟れ たえず青空から微風が吹きかよい ミルテはしずかにロオレルはたかく立っている ――あの国を御存じですか そこへ いとしい方よ 御一緒にまいりましょう 知っていますか 太い円柱のうえに大屋根がなだらかな曲線をえがき 広間や部屋々々にうつくしいともし灯がかがやき 大理石の像がじっとわたしを見て 不憫なものよ どうしたのか とやさしい声でたずねてくれる ――あの屋敷を御存じですか そこへ たのもしい方よ 御一緒にまいりましょう (参考) Mignon Kennst du das Land, wo die Zitronen blühn, Im dunklen Laub die Goldorangen glühn, Ein sanfter Wind vom blauen Himmel weht, Die Myrte still und hoch der Lorbeer steht? Kennst du es wohl? Dahin! Dahin Möcht ich mit dir, o mein Geliebter, ziehn! Kennst du das Haus? Auf Säulen ruht sein Dach. Es glänzt der Saal, es schimmert das Gemach, Und Marmorbilder stehn und sehn mich an: Was hat man dir, du armes Kind, getan? Kennst du es wohl? Dahin! Dahin Möcht ich mit dir, o mein Beschützer, ziehn!