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指輪物語とホビットの冒険について質問致します。

sinnkanorironnsaikouさん

2010/6/519:21:47

指輪物語とホビットの冒険について質問致します。

言わずと知れた指輪物語ですが、その前作としてホビットの冒険があります。
そこで質問なんですが、指輪物語を読もうと僕は思っているのですが、その前にホビットの冒険を読むべきでしょうか?ホビットの冒険でビルボが指輪を手に入れますし、普通にホビットの冒険も面白いという話しも耳にします。それに今度ホビットの冒険の映画が作られるので原作を見ておきたいと思っています。ですが、特に読む必要がないなら読む気もありません。何故ならば、指輪物語は翻訳がメッチャ変な感じだと聞いています。映画に出て来た「スティング」は「つらぬき丸」とかいう名前らしいです。そりゃ、昔の翻訳ですから、仕方ないかもしれませんが、逆に読んでイメージを崩したくないです。

・指輪物語の翻訳はまともですか?
・先にホビットの冒険を読むべきですか?

教えてください!

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ベストアンサーに選ばれた回答

masamiinさん

編集あり2010/6/600:57:22

原作者のトールキンはオックスフォードの言語学者でしたが、
他国の言葉に翻訳する時は、
英語の単語はその国の言葉に翻訳するように、と言いました。
『指輪物語』はかつての地球の神話時代の本で、それを自分が発見し、
英語に訳して出版した、という設定にしたからです。

そういうわけで「Sting」は英語なので、
当然日本語に訳さねばならないんです。「スティング」じゃダメなんです。
かといって直訳すると「毒針」とか「とげ」とか「刺すような痛み」とかなので、
短剣の名前としては不自然です。
「Sting」を日本語で、しかも一語で表現しろと言われて、
訳者の瀬田貞二さんはかなり苦労したんじゃないかと思います。
「つらぬき丸」という訳はそうして生まれたものです。
以上を全く考えずに「メッチャ変な感じ」と言うのはおかしいと思います。

一方ガンダルフの剣「グラムドリング」は
トールキンが文法から何から全部完成させたシンダール語なので、
そのままにしてあります。(意味は「敵を砕くもの」)
ちなみに「ガンダルフ」は「杖を持つエルフ」という意味です。
何語だったか忘れましたが、何十年何百年経っても死なないので
指輪物語の時代より千年以上前の人間たちが付けた名前です。
なおガンダルフはエルフじゃありませんし、当然人間でもありません。

また指輪物語のアラゴルンのあだ名「Strider(英語)」を
指輪物語では「馳夫(はせお)」、
映画では「韋駄天」もしくはそのまま「ストライダー」としていますが、
翻訳の原則に則ると、カタカナにしただけの「ストライダー」は問題外です。
また「Strider」は、もとはブリー村の村人たちが
得体の知れないアラゴルンを蔑んで付けた名前です。
従って韋駄天のような良い意味しかない名前もダメです。
それじゃ蔑んだことになりませんし褒めてるようにしか聞えません。
瀬田さんはわざとカッコ悪い名前にすることで
その蔑みをうまく表現していると思います。

映画の字幕をした戸田奈津子氏は字幕界のヌシのような人ですが、
原作を読んでないようで、指輪物語のことを全然分かっていません。
そういうわけで映画の「旅の仲間」の字幕版が出た時は、
原作ファンから物凄い抗議が殺到してピーター・ジャクソン監督にも届き、
「二つの塔」からは戸田氏を外せと監督自身が発言することまで起きました。
結局字幕は戸田氏がするが原作の共訳者田中明子さんと
指輪物語の出版社評論社が監修するという形になりました(瀬田さんは故人)。
それでも酷い所は酷かったんですが。

>指輪物語の翻訳はまともですか
映画の翻訳のほうがまともじゃないと思います。
他にも例えばフロドが指輪を奪おうとするボロミアに言った言葉。
「You are not yourself!」
あなたはそんな人じゃない、とか、あなたは我を忘れている、
という感じでしょうか。これの字幕(戸田訳)↓
「うそつき!」

びっくりしました。ひどすぎ。
ボロミアという人物を全く理解せず、前後の文脈だけで訳した結果です。
DVDでは改善されてましたが。

アニメ映画監督の押井守さんの戸田訳についての話
http://www.kyo-kan.net/column/toda/
字が小さく長いですが、原作への愛情と戸田訳への危機感が溢れてます。
この中で瀬田訳を「絶妙」と評してますが、私もその通りだと思います。
例えばスメアゴルは一つの指輪を「My precioussss」などと呼びますが、
瀬田さんは「いといしいしと」と訳されました。
スメアゴルのsやshをやたら強く発音する話し方もちゃんと反映していますし、
一つの指輪をただの「物」ではなく「意思を持つ存在」として表現しています。
これは瀬田訳の中でも最も秀逸だと思います。
絶妙なのは何も固有名詞だけではありません。
普通の文章も非常に素晴らしいものです。具体例は長いので省略します。

また指輪物語の訳は古いとよく聞きますが、
私としては指輪物語そのものが神話の中の一時代の話なので、
古めかしいほうが今風のより重厚感があっていいと思います。

>先にホビットの冒険を読むべきですか
はい。中つ国関連の本の読む順は以下です。
ホビットの冒険→指輪物語→シルマリルの物語→終わらざりし物語
なお『ホビットの冒険』は指輪物語と違って子ども向けなので、
訳も子ども向けですが、話自体は面白いと思います。

『シルマリルの物語』はトールキンが創った神話世界全般を扱う本です。
小説というより本当に「神話」という感じです。
『終わらざりし物語』はトールキンの死後、息子のクリストファが
父の様々な遺稿を編集したものです。題名の通りどの話も未完成ですが、
より深くトールキンの世界を知ることができます。
ただし前三作を先に読んでないと理解できない内容です。
ちなみにガンダルフの正体はこの二つを読めば分かります。

物凄く長くなってしまいました。すみません。。。(´・ω・`)
ここまで読んで下さってありがとうございます。

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ベストアンサー以外の回答

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編集あり2010/6/520:22:10

作者は「ホビット」は子供向けに書いたようなので「指輪物語」の程の壮大さはありません。ですが、指輪を手に入れる経緯などはこれを読まないとわかりません。現在、出版されている「ホビット」には世界観の注釈や作者直筆の挿絵が入っているものがあります。「指輪物語」より理解したいのでしたら読んでみてはどうですか。両翻訳とも、確かに訳に無理矢理の感じをみつけることができます。ですが、翻訳の宿命です。多少の固有名詞くらいですし、世界観が壊れたりする程ではありません。

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