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「金田一温泉」の読みは「きんたいちおんせん」か「きんだいちおんせん」かどちら...

幾田春別さん

2010/8/2009:20:33

「金田一温泉」の読みは「きんたいちおんせん」か「きんだいちおんせん」かどちらが正しいのでしょうか?

好きな作家なのでまた引き合いに出してしまいますが、昭和27年発表の内田百閒『東北本線阿房列車』の中で、金田一駅(現・金田一温泉駅)を汽車で通過する時、ホームに立てられた3台の駅名票の振り仮名が2台が”きんた一”で1台が”きんだ一”でになっており、次の目時駅では隣駅の表示が”きんた一”になっているので、「多数決というのもおかしいが『きんた一』が正しい様である」という結論に達する・・・というくだりがあります。
今では「きんたいちおんせん」が正しい読みとして通っていることは知っていますが、他の自治体の例を挙げると滋賀県甲賀市の場合、よく忍者物の小説や漫画や映画などでは読みは”こうが”と濁るのに対し実際の都市名や駅名は”こうか”と濁らないようなケースがありますから、地名・駅名の読みが曖昧になることも全国で多々あるのではないかと思います。
実際に現地にお住まいの方は「金田一温泉」をどう読んでいるのでしょうか?お聞かせ下さい。

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unt********さん

2010/8/2107:59:23

地元の人間ではありませんが、職場に以前、金田一出身の先輩がいました。
彼によると「公式な読みは『きんたいち』と濁らない、ただ地元住民の日常会話レベルでは普通は『きんだいち』と濁る」ということでした。

自治体名としての「金田一村」(1889~1972)は明治22年の成立時から「きんたいち」、金田一駅の読みも1909年(明治42)の開業時から「きんたいち」で(1987年『金田一温泉』駅に改称)、金田一郵便局も「きんたいち」の読みを採用しています。
これらのことから、公式には「きんたいち」が正当と考えてよいと思います。

しかし地元では自分の土地を「きんだいち」と濁って発音するほうが一般的なようです。
今はどうか知りませんが、その先輩によると「金田一小学校」の生徒は、入学すると自分たちの学校名が「きんたいち」であることを叩きこまれたそうです。こういう「教育」がなされること自体、公的な読みと日常遣いの読みが分裂している証左といえそうです。


ただ元々の地元での発音は「きんたいち」「きんだいち」のどちらとも違っていたはずです。
あるHPに「高齢者は『きんでいぢ』と言う」と書かれたものを見つけました。私は南部弁には全く明るくないのでその通りなのか判断できないのですが、だいたいそれに近い発音をするのでしょう。


明治以降、東京政府による中央集権化が進められ、江戸時代以来の郷村が近代的な「市町村」という国家の末端組織へ改編されていきました。その過程で、本来はもっぱら地元の人たちだけが用い、地元の人たちのものだった地名が、標準語ふうの読みに「翻訳」「化粧直し」されていったのです。

唐突に鹿児島県の例を持ちだして恐縮ですが、同県では鹿児島を「かごんま」、牧園を「まっぞん」、宮之城を「みやんじょ」等々、この表記に近い読みで発音します。でもこれらの発音をそのまま「音訳」して公的な自治体名にしてしまったら、他地域の人にはとても読めません。いわゆる「難読・珍奇」の地名になってしまいます。だから全国に対する公的な読みとしては「かごしま」「まきぞの」「みやのじょう」と、標準語ふうに「翻訳」したものを用いています。これなら他所の人間でも、日本語の固有名詞の読み方の定石通りに読めばだいたい正しく読めます。

とはいえ地名は本来あくまで地元の人のためのものですから、あまり地口の発音と乖離した翻訳地名だと住民には違和感のあるものになってしまいます。そのあたりの兼ね合いが難しい。指宿は標準語的なユビシュクでもよかったのですが、地元発音に近いイブスキを正式地名に採用したため、全国的には難読地名になってしまいました。


地名の読みが曖昧とか複数あるとか言うよりは、地元での日常遣いの読み方と、全国向けの公的な読み方が分裂しているケースというのが全国では無数にあると考えるべきでしょう。
方言による会話と標準語的な会話という言語の二重性が、地名の場合も見られるということです。

「金田一」の場合も地元では本来「きんでいぢ」とか何とか発音していたものを、近代国家の自治体名としては標準語の読みに沿って「きんたいち」と登録したのだと考えられます。なぜ「きんだいち」ではなく濁らない「きんたいち」だったのかは、そう決めた県令か誰か、当時の役人に聞かない限り分からないことですが。

質問した人からのコメント

2010/8/21 08:17:48

成功 アカデミックなご回答を有難うございました。
他のお二方にもお礼申し上げます。

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bab********さん

2010/8/2009:40:42

現地の者でないのにすみません。
確かに、地名の読みは“きんたいち"が正しいようですね。多分きんたいちでは言いにくいのと、金田一という姓が有名ということで、きんだいちという呼び方が通っているのだと思います。
例にあげられた甲賀市はこうかし、茨城県はいばらきけん、茨木市もいばらきしが正しいのですが、皆さん濁音をつけて言っています。全国にはこうした例がたくさんあり、地元の人も同じように使っていることが多いです。言いやすく、通用すればいいんですね。しかし、表示するときには正しい読みにするべきですね。

mom********さん

2010/8/2012:43:20

私の周りの地元民は「きんだいちおんせん」と言います。
地名も、「きんだいち」と言っています。
何の疑いも無くそう思っていましたが、wikiでは「きんたいちおんせんえき」と書かれていますね;;
これから注意深く聞いてみます。

読み方も色々深いんですね。
知らないこともあり、勉強になりました。

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