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その当時の国際政治の本質を考察する上で、インテリジェンスの研究が不可欠ですか?

slalkesfj さん

2010/12/1923:55:29

その当時の国際政治の本質を考察する上で、インテリジェンスの研究が不可欠ですか?

書籍:情報亡国の危機 -インテリジェンス・リテラシーのすすめ-
著者:中西 輝政


P177~179 情報史から見える新たな歴史像


現代イギリスを代表するインテリジェンス研究者の一人であるピーター・ジャクソンは近著の中で次のようにいっている。

「20世紀の国際政治や各国の内政の歴史を検証する上で、その方向を決定づけたインテリジェンスが、具体的にどのような役割を果たしたかをより深く理解することが、現在とくに強く求められている。また21世紀の始まりに際して、今ほど国際政治においてインテリジェンスが重要な役割を果たしているような時期は他になかった。今日、各国の情報機関は過去のいずれの時代と比べても大規模なものとなっているし、多くの国ではその政策決定の過程において、情報機関はかつてなく公然とした形で影響を及ぼしている。また国際問題をめぐる政策論議においても、つねにインテリジェンスについての公開の討論が、これまで最も秘密にされてきたようなセンシティヴなインテリジェンス分野も含め、堂々と行われるようになり、しかもしれが常態化し始めている」

<中略>

「かつて多くの歴史家たちは、長年にわたり国際政治や内政における重要ファクターとしてのインテリジェンスという要因を無視して歴史を語ってきた。こうした姿勢は誠に不適切なことであった。歴史の中で情報活動が果たした役割に注目し考察を深めることで、歴史家にとって、たとえば政策の形成や展開だけでなく、政策を形作った様々な構造的なファクターとその時代の信条体系や文化のあり方との間の相互関係をより深く理解する上でも、特別に重要な関係、あるいは情報機関同士の協力と競争、さらには情報活動の当事者と政策決定者との相互の関係を見てゆくと、政策形成のダイナミズムと共に、その当時の国際政治の本質を考察する上でもまたとない重要な視点が得られる。あるいは、その時代の情報分析者たちが自国への脅威をどのように捉え、世界をどう見ていたかを知ることによって、逆にその時代の政治のあり方や官僚システムあるいはイデオロギーの文脈がどのようなものであったかということも、より深く洞察しうるようになるのである。このように、インテリジェンスの果たした役割に焦点を据えること
によって、特定の政策決定を方向づけた、その時代の価値体系や機構・組織の本質までもが、はっきりと映し出されることになる。」

補足ありがとうございます!

以前から気になっていた、インテリジェンスについて勉強中です(笑)

中国人は、ヒューミントが得意とか?

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2010/12/2116:34:26

>かつて多くの歴史家たちは、長年にわたり国際政治や内政における重要ファクターとしてのインテリジェンスという要因を無視して歴史を語ってきた。

特に左翼史観が猖獗をきわめる日本の歴史学界にあてはまることですね。

田母神論文に代表されるコミンテルン暗躍史観は、決して視野の狭隘な陰謀史観などではなく、コミンテルン工作活動に対する学問的に正統な史料批判から生じた歴史観ですが、自称保守の秦郁彦氏を初めとした左翼の人たちは、誰も言っていない「近衛文麿や東条英機はコミンテルンの思うがまま手のひらで踊っていた操り人形に過ぎない」という意見だと勝手に決めつけ、トンデモ史観の範疇に押し込めることによって、それまでの言説の修正を行おうとはしません。

>このように、インテリジェンスの果たした役割に焦点を据えることによって、特定の政策決定を方向づけた、その時代の価値体系や機構・組織の本質までもが、はっきりと映し出されることになる。

中西教授なども、「日本が中国や英米との戦争へと突入したのは日本が当初からアジア支配の侵略的構想を持ってこれらの国々との戦争を計画した」という日本を一方的な悪とする「定説」に異議を唱え、「テロ活動を含んだコミンテルンの策謀に愚かにも乗せられてしまった日本は長期戦の泥沼に踏み込んでしまった」ことを主張しているのですが、これが一握りの人間が人類の歴史を操っているという陰謀史観と百億光年も違いがあることは言うまでもありません。

日本のようにプロパガンダによって包囲され、謀略によって挑発され追い詰められればどんな国であっても強硬手段をとるはずです。

尖閣諸島の問題だけでも日本人はあれだけ激昂しましたが、通州事件のように女性や子供を含んだ200人もの日本人がこれ以上なく残忍な方法で殺されるということが起きれば、現代の日本でも憲法9条の改正と自衛軍の創設ぐらいはすぐに可能になるしょう。
(通州事件で中国人がことさらに日本人に残虐な殺し方をしたのは、彼らの本性と言うよりも日本を挑発して戦争に引き込むためだったと解釈するのが、中国人の名誉にとってもプラスとなる考え方でしょう。)

日本の戦争とその敗戦の大きな原因はこうした謀略を軽視して、それに対抗するインテリジェンス活動を疎かにしたことにありますが、現実から目をそむけたがる人たちは、どうも戦前の政治家や軍部指導者の考え方から少しも進歩が無いようです。こういう人に限って、真珠湾攻撃や日中戦争の主因が軍部の独走によるものだとか、正当な選挙で選ばれたナチス政権について巧妙な宣伝によってドイツ国民は取り込まれてしまったとか、ヒトラーが世界征服を企んでいたとか主張するのですが、こうした考え方こそが『ダヴィンチ・コード』式の陰謀史観だということが何故気がつかないのでしょうか。

>情報機関はかつてなく公然とした形で影響を及ぼしている。

中西さんが最も言いたいのは、過去を学ばなければまた戦前の愚を繰り返すということです。

今では「世界支配の陰謀」なんて、007の映画にも出てこない。サブカルチャーのライター間では世にはびこる「陰謀論」を笑いのネタにするのが流行ったりもした。
最も有名な「ユダヤ陰謀論」から最近は下火のUFO・宇宙人に関する陰謀説、あるいは「アポロは月に行っていなかった」のようなアメリカ陰謀説など、あらゆる陰謀論を揶揄していたが、こういう連中はどういうわけだか、戦勝国がでっち上げた「日本陰謀論」だけは批判しない。
知的ぶりたい奴ほど「私はそんな陰謀論なんかの影響は受けていない」と言うだろう。
しかし、先の大戦を「大東亜戦争」と呼ぶことさえ抵抗を感じ、それが侵略戦争であったということが絶対的無条件の前提になっており、その原因が全て日本国内のみにあり、対戦国側の悪意には一切思考が及ばず、日本だけが悪かったと無意識のうちに思っている。
こんなおかしな思考は日本陰謀史観に洗脳されている限りは起こりえない!
洗脳されている者にはその自覚はないのだ。
日本だけが「悪」だったと信じ、捏造してでも「日本の戦争犯罪」を告発することに血道を上げる朝日新聞。
日本にだけ戦争の原因があったと信じ、ありもしない「真犯人探し」に血まなこになる読売新聞や、半藤一利、保阪正康ら文春御用達の作家。みんな「日本陰謀史観」の信奉者である!
「日本陰謀史観」に異議を唱えれば「右翼」と呼ばれる。
歴史教科書なんかはとうの昔に「日本陰謀史観」の偽書に成り果てている。
今や、日本人の9割以上がカルト偽史に汚染されていると言っても過言ではない。
学者でさえパール判決書に何が書いてあるのか理解できないのもそのためなのだ。
(小林よしのり著『ゴーマニズム宣言 パール真論』小学館p216)

日本陰謀史観とその洗脳を打ち砕くためにもこれからはコミンテルンをはじめとするインテリジェンス研究は不可欠でしょう。

質問した人からのコメント

2010/12/25 16:23:54

笑う >日本陰謀史観とその洗脳を打ち砕くためにもこれからはコミンテルンをはじめとするインテリジェンス研究は不可欠

↑ 非常に気合の入った回答、ありがとうございました!日本人にとって、本当の敵は、売国奴なのかもしれませんね!

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