アムウェイはニュースキンと並んで、日本におけるマルチ商法の草分け的存在です。日本ではマルチ商法という言葉のイメージが良くないということで、ネットワークビジネスとかMLM(マルチレベルマーケティングプラン)などと言い換えたりして、先の方のように勘違いしている人も多いようですが、基本的に同じものです。法的には連鎖販売取引といって合法ですが、勧誘や販売の現場では違法行為が横行しているようです。先の方は一部の販売員の行為という認識のようですが、たとえば「うちでパーティをやるんだけど、よかったら来ない?」と友人を誘って、そこで勧誘すれば違法となるのをご存知でしょうか?
で、アムウェイのディストリビューターに限らず、マルチ商法の販売員というのは原則として独立した事業主という立場です。品物を販売して利潤を得るというのはビジネスの基本ですから、知人が質問者さんに販売することで利益を得ているとしても、おかしなことではありません。「利用されている」という表現は、ちょっと違うと思います。
会員が非会員に販売する場合、商品によって異なるようですが、2~3割の利潤があるようです。そのため、自分は販売員として活動する気はないけど、会員価格で購入するために名目的に販売員になっているという人も少なからずいるようです。そういう人のなかには、知人に販売して利益を得ることに抵抗感があって、利潤なしで売る人もいます。質問のなかの知人も、そういったタイプの人なのではないでしょうか。ま、それでも多少のボーナスはありますが。
あと、最近はアムウェイもテレビコマーシャルを流してたりしますね。流通経路のなかに問屋や小売店はないので、そこでの中間マージンをカットできるといった説明をすることもあるようで、ある意味事実ではありますが、その代わりに全ての会員へのキャッシュバックという中間マージンがあるという説明は省略しているようです。
最後に、個々の商品のよしあしについては、いまいちよくわかりません。特に僕のようなオッサンには化粧品に関しては実感がわきません。気にいって使っているなら、それはそれでよろしいかと思います。マルチ商法じゃないけど、うちの嫁さんは最近アスカがお気に入りで、傍から見ると微妙に気持ち悪いです。どうもアスカのテレビコマーシャルが、僕と相性が悪い(笑)。
で、アムウェイの商品は、ネット通販でも扱ってたりします。どういうルートで流れたのかはわかりませんし、どのくらい安いのかもケースバイケースのようですが、とにかく楽天なんかで売ってますね。返品ができるはずなのにネット通販に流れるあたりが、マルチ商法の構造的な問題点の一つといえなくもありません。
□
補足に。アムウェイをやっている人からセミナーに誘われたら、それは十中八九アムウェイの成功体験やらなにやらのセミナーでしょう。部外者からすると「変な宗教みたい」と専らの評判です。行かなくて正解ですよ。