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零戦三二型(二号零戦)は本当に欠陥機か?

zer********さん

2012/1/2300:21:14

零戦三二型(二号零戦)は本当に欠陥機か?

みなさんこんばんわ。
零戦A6Mと言う者です。
今回質問したい事は零戦三ニ型(以下、二号零戦と表記)についてのことです。
某公共放送で「零戦ニ欠陥アリ」と言う番組で取り上げられた二号零戦問題ですが、この番組が欠陥だと言い切れるほどに二号零戦に問題があったのでしょうか?
どうも大袈裟なような気がしてならないのですが。
以下、疑問点を要約。

(1)航続距離が短くなったから欠陥?
二号零戦は確かに零戦一一型やニ一型と比べると航続距離が短くなっています。
ですが米軍の艦上戦闘機と比べても大きく劣っているわけではなく、むしろ一一型やニ一型の長大すぎる航続距離の方が異常だと言えます。
航続距離を縮めてしまうような空理気的にまずい点が二号零戦にはあったけれど、これを持って欠陥機だと主張するのいいすぎじゃないでしょうか?
二号零戦は最高速度や上昇力も向上しているし、スペックだけみればむしろ改良されていると思いますが。

(2)島から島へ渡るような無茶な作戦に対して、どうして非難の矛先を向けない?
零戦にどうして長大な航続距離が求められたのかと言えば、私が説明するまでもなく南太平洋が主戦場だったので遠く離れた米軍の基地がある島まで飛んでいく必要があったからですね。
冷静に考えてみれば、単座戦闘機にこんな戦い方を強いるのは無茶苦茶以外の何者でもありません。
エース坂井が言われるように、敵地に飛んでいくだけで搭乗員はヘトヘトになってしまいます。
その上、長大な航続距離を稼ぐためには装甲はどうしても軽くならなければならず、スピードを稼ごうと思って主翼をちょっと短くしたりするのもご法度です。航続距離が短くなりますからね。
十分な数の空母さえあれば零戦を敵地の目前まで運んでいけるので多少の航続距離の低下は目を瞑れるけれど、MI作戦で正規空母4隻を失った後では島から島へと零戦を飛ばす必要があった。
こうして行われた無茶な作戦を無視して二号零戦の欠点だけを叩くのはいかがなものか?
零戦にはどうしても長大な航続距離が必要とされたため後の零戦五ニ型でも装甲強化の足を引っ張ったし、(一一/二一型に比べ)主翼の全幅を1m詰めただけでも「改悪だ!」と言われる始末(翼面積を減らせば多少なりともスピードアップが期待出来るのに…)。

個人的には(2)の作戦に無理があったのが一番いけないんではなかろうか思うのですが、皆さんはどうお考えですか?

補足<訂正>
×…空理気的
○…空力的

素晴らしい意見ばかりで浅学の私ではBAを選べません。
よってBAは投票とさせて頂きます。
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なお回答の受付(及び訂正)は制限時間いっぱいまでとさせて頂きます。

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dos********さん

2012/1/2317:41:40

「零戦ニ欠陥アリ」と言う番組、↓ですよね?
http://www.youtube.com/watch?v=5BMAsAyQGN4
http://www.youtube.com/watch?v=QXOavT4eOdg&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=H8EO8d6w-u8&feature=related

同一系列のエンジンで出力が大きくなれば普通は燃料消費率は大きくなるし、同時に燃料搭載量が減れば航続力は現象してしまうことは必然ですね。まぁそんなことは当時から分かってたことですからね。

制式採用から生産開始、前線に供与となった時期がガ島攻防戦が発生した時期に重なってしまい、「21型に比較して劣る」の部分が目立ってしまっただけと思います。ガ島攻防戦も元々、米軍の来攻が日本側の予想よりも早くなって起きたことのようです。
航空本部長の進退伺いでも嶋田大将に「実施部隊との連絡に欠くるとこあり」と評されながらも「但しこれを過度に責むるのは如何なものかと思う」とのコメントから・・・取り立てて騒ぐことでもなかったようですね。

航続力だけが問題なら21型を使用すればよいわけですが、200馬力弱とは言えエンジン出力は大きいほうがいろいろと望ましいです。
32型が真に欠陥機であったならば制式採用しなければ済むことだったし、後の22型・52型は21型ではなく32型のほうをベースに開発されていることからも欠陥機との評価は酷評に過ぎるものと思いますね。

(1)航続距離が短くなったから欠陥?
>ラバウルからガ島までの中間にまだ基地が設営されていないときに前線配備されて、戦況に適合できなかっただけと思います。
(2)島から島へ渡るような無茶な作戦に対して、どうして非難の矛先を向けない?
>番組では触れらていない重大なこととわたしも思いました。
ただ・・・そこまで触れるとタイトルが「零戦ニ欠陥アリ」ではなく「海軍ノ用兵ト見通シニ欠陥アリ」となってしまいますから、注意して番組を観なければ!と思いました。
まぁ面白かったですけどね。(笑)

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oum********さん

2012/1/2315:53:56

三二型の航続距離の低下は空力的要因ではなく、燃料搭載量(過積載状態)の低下と、エンジン換装による燃料消費量増大によるものです。
試験によれば、巡航状態で概ね5%程度の燃費悪化、全力状態で30%の燃費悪化です。
他の方の回答の通り、二一型の胴体燃料タンクは正規62ℓなのに135ℓの容量があり、この73ℓの過積載によって40~50分の巡航時間の延長、距離にして300km弱航続距離が伸ばせるのです。

三二型の構想は日米開戦前であり、対米戦の戦訓を取り入れたものではありません。
またその目指すところは高空性能の向上であり、その目的は概ね達成しています。

三二型の登場とガダルカナル戦の時期は不運にも重なっており、「戦局に見合わない新型機」という評価が第十一航空艦隊司令長官酒巻宗孝少将より出されるに及んで、当時の航空本部長であった片桐英吉中将の進退問題にまで発展するのですが、片桐中将は、二一型と三二型は正規航続距離にさほどの違いは無く(若干三二型が劣る事は認めている)、実戦でのこのような使われ方(ガダルカナル戦の事)により大きな差が出るとは思わなかった。と、想定外の事態であった事を認めています。

さて、この「想定外」であったガダルカナル戦ですが、兵器と言うものは想定される作戦に合わせて性能要求されるものであると同時に、作戦はその時使用可能な兵器の能力に応じて立てられるという相互の関係は不可避であり、どちらが悪いと言う話ではないと思いますが、少なくとも三二型が欠陥機であると言うのは言い掛かりに近い暴論であると言う意見には賛成です。

しかし、戦局に適合しない「改良」は例えスペックアップであったとしてもすぐに見直されなければならず、そういう意味で二二型の投入は必然です。

また、保有する戦闘機の航続距離ギリギリの作戦と言うのはどの国にも見受けられるものであり、日本のガダルカナル戦が特別と言うわけではありません。バトルオブブリテンもそうであり、硫黄島からのP51によるB29護衛もそうです。距離だけで言えばP51の方がもっと過酷です。

ガダルカナル戦の話に戻ると、日本は三二型の問題をほったらかしにしていませんし、中継基地の問題にもちゃんと取り組んでいますよね。つまり、一時的に二一型の航続距離や搭乗員の努力に頼るとしても、早急に事態の解決を図る努力はしています。
そういう意味では、三二型の問題は、想定外の戦局に対するまっとうな対応であるように思えます。

そもそも三二型は高空性能の強化・エンジンの強化という戦闘機の強化案として当たり前のものであって戦前にプランニングしている事を考えても誰にも攻められる筋合いは無いでしょう。

という事から、私としては、三二型はもちろん欠陥機ではないし、ガダルカナル戦での零戦の使用方法も戦局上仕方が無かったと思います。
全ての性能に満足だと言う評価を受ける兵器は無いですからねぇ。

nmu********さん

2012/1/2311:26:36

あの番組は初放送時に私も見ましたが、ひどい内容でした。
まあ、NHKの歴史系番組は考察の足りないものばかりですが、それにしてもあれはひどかった。

(1)空力は悪化していない
海軍は、32型と21型の燃費をきちんと測定しています。
その結果は「巡航時の燃費は悪化していない」です。
ただし2号零戦はエンジンが変わっているので、最適な巡航速度や巡航高度、エンジンのセッティングなども当然変わっています。
このあたりの事情を無視して、一号零戦のつもりで運用すれば、それは航続距離が悪化することもあるでしょう。(実は、前線部隊ではこれがけっこう大きかったんじゃないかと、邪推してます)

そもそも32型は21型よりも最高速度は上がっていますし、他の諸数値から見ても、32型の空力が21型より悪化しているはずはありません。
あの模型実験は、素人の私から見ても、極めてずさんなものでした。
あの翼端から発生する渦流で、番組で指摘するほどの抵抗が発生するなど、現実的にあり得ないことです。

(2)航続距離は短くなっているが、それは普通の現象
航続距離の問題は、(番組でも触れていたと思いますが)燃料タンク縮小と、最大出力のアップが根本原因です。
タンクについては、一号零戦のタンクが規定より大きすぎ(満タンにすると過積載になってしまう)だったのを直しただけです。
まあ、前線部隊は過積載を常用していたわけで、「余計なことをするな」って言い分もわかりますが。

最大出力アップは2号零戦の主たる改良点で、パワーアップで空戦性能を引き上げたわけです。(最大時以外はあまり変わっていない)
そして当然、パワーアップすれば(最大出力時の)燃費は悪化します。(馬力が出てるってことは、それだけの燃料を消費してるってことですから)
そして海軍の航続距離は、「全力で30分運転+航続距離~km」というように表記します。
つまり32型は巡航性能が変わっていなくても、全力時の馬力が向上しただけ(全力30分の消費量が増えるので)航続距離が落ちるわけです。

両方合わせて航続距離が落ちたのは事実ですが、とくに後者(エンジン馬力アップ)を指して欠陥呼ばわりするのは、個人的には理解できません。
また作戦面では、ガダルカナル作戦はアメリカ軍の主導で始まったわけですから、それに対応するのはやむを得ない話です。
ですから、「新型機で航続距離が落ちた。これでは作戦にさし障るので、燃料タンクを大きくしてくれ」という要望が出て、技術部門がそれを実装する(実際に22型以降はタンクが大きくなっている)、というのが自然の流れでしょう。
前線部隊がヒステリックに反応して問題が大きくなってしまっただけで、わざわざ番組で取り上げなければならない話じゃない、というのが正直な話だと思います。

moo********さん

編集あり2012/1/2310:59:38

言われるように海軍がはなれた場所に飛行場「モッコなど人力」作っていて「陸軍に言ってない」アメリカが上陸してきて、あわてて泥縄的に、攻撃にいった訳です、前進基地として離れた位置なのに中間に基地作っていない、無理して攻撃にいく飛行機の機体の良し悪し言う以前の事なのではと思います、坂井氏など苦労する訳です、32型の3は機体の形状「1、2、3番目となります」、2はエンジンの形式馬力上がってます、21型の折り畳み分の50cm分短くして速度向上めざしたものですが、期待した程には速度上がらず運動性も良くない、タンクの容量少なくなり航続距離へったので、現場で評判悪い、そこで22型に変えてます翼元の形状に戻しタンク容量増やしてます機体形状2型で、エンジンは2型で22型になります、

gnd********さん

編集あり2012/1/2316:13:33

1942年当時の各国の主力戦闘機と比較てみます。
零戦32型(日本)1130馬力・最高速度544㎞・航続力約3000㎞
Bf109G-2(ドイツ)1475馬力・最高速度630㎞・航続力705㎞
Fw190A-4(ドイツ)1700馬力・最高速度660㎞~630㎞・航続力800㎞
スピットMK9(イギリス)1565馬力・最高速度660㎞~650㎞・航続力698㎞
P38F(アメリカ)1325馬力×2・最高速度636㎞・航続力3098㎞
F4U-1(アメリカ)2000馬力・最高速度660㎞~650㎞・航続力2570Km
です。42年中期から後期に採用された機体です。
最高速度は、約100㎞近く速い機体ばかりですが、まゆつば物も有るので!
航続力では零戦32型は依然トップクラスでしょう。
当然、より鈍足な1号零戦(11型・21型)じゃ勝負にならないでしょう。
2号零戦(32型)は1号零戦(11型・21型)よりエンジン出力が約200馬力ほどUPした栄21型を装備し、若干高速で上昇力・急降下・高々度性に優れた機体です。翼端をカットし横転(ロール率)の向上、高速時における操縦桿が軽くなり操縦性の向上、20ミリ機関砲も60発から100発へ、つまりは運動性能や航続性が低下してでも、上記の性能UPなくして各国の戦闘機との性能差が広がりすぎて戦闘行為自体が成り立たなくなります。

※追記
新型の零戦32型は零戦21型と同程度の航続力が有る筈でした、現実には零戦21型の搭載燃料は452リットル、零戦32型は480リットルと若干上回ってます。零戦32型の栄21型エンジンは零戦21型の栄12型と比べ全力運転時では燃費は劣るが、巡航運転時ではさほど差は出ないとの事。しかし零戦21型の胴体タンクには余裕が有り、正規62リットルに対し135リットルの満載状態が通例化し、計525リットルとなり逆転しています。これは設計者や航空本部からしても特殊な状態でした。
結局、出た時期が悪かった不運の名機でしょう。
戦局はラバウル⇒ガダルカナルへの長距離飛行が必要な時期でした。それは用兵者と現場との相違となり、現実に航続力低下=改悪機となってしまったのです。
零戦21型と零戦32型が空戦すれば、若干運動性(水平面での旋回性)に優れた零戦21型が上回ります。しかし垂直面(一撃離脱)での戦闘では32型が有利であり、現実に敵の戦闘機も垂直面での戦闘に移行してます。零戦21型も古い96艦戦との空戦では負けてます。つまりは運動性及び航続力の若干の低下はしょうがないとしても、時代遅れにならない様に各国の標準的な機体と同等並みの速度も戦闘機としては必要だった訳です。

結論 欠陥機じゃなく悲運の傑作機。

tkg********さん

2012/1/2308:49:07

光文社から零戦の主任設計者の堀越二郎さんが「零戦」という零戦に関わる記録を書籍にされています。
32型に関する記述は無いんですが、その後の22型を作るときの記述を引用してみますね。

私は航空技術廠の会議でまたもや零戦の改造を求められた。今度の要求は、まえに二速過給器付きエンジンに変え、翼端を左右50センチづつ切り落としたために低下した航続力と格闘性能を回復するために、外翼内に巡航で一時間分の燃料タンクを増設し翼幅を元の12メートルに戻すという物だった。
(中略)
この型が22型と呼ばれる物である。

これを読むと、用兵側が改良を要求していることが分かります。たぶん、南方の資源地帯を占領する第一次作戦で、戦った戦訓を元に戦闘機に航続距離より速度が求められるとの要求が出され、32型が生まれたんじゃないでしょうか。ところが、戦況は用兵側の予想を裏切って、ラバウルからガダルカナルを攻撃する航続距離が必要になってきた結果、この時期に新たに配備されるはずの32型は使いにくくなった。と言うことだと思います。
だから、機体自体に欠陥があるというより、用兵側の読み違いという問題なんじゃないでしょうか。

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