土井晩翠にナポレオンのことを詠んだものがあったと記憶しています。 うろ覚えなのですが、末尾の二行は「因幡の沖万里 セントヘレナの墓一つ」というものでした。どなたか全文を教えていただけませんか?

土井晩翠にナポレオンのことを詠んだものがあったと記憶しています。 うろ覚えなのですが、末尾の二行は「因幡の沖万里 セントヘレナの墓一つ」というものでした。どなたか全文を教えていただけませんか?

文学、古典211閲覧

ベストアンサー

このベストアンサーは投票で選ばれました

0

青空文庫の『天地有情』にあるこれでしょうか。末尾はちょっと違いますが。文字制限にかかりましたので、中途を省略します。全文は以下をご参照ください。 http://www.aozora.gr.jp/cards/001081/files/42233_38066.html 馬前の夢 [#ここから横組み] “Etre d' un sicle entier la d' pense et la vie, mousser le poignard, dcourager l' envie, branler, raffermer l' univers incertain, Aux sinistres clartes de la foudre qui gronde, Vingt fois contre les dieux jouer le sort du monde, Quel reve !!! et ce fut ton destin !” Lamartine : Nouvelles Meditations. [#ここで横組み終わり] (中略) 名殘りの光まばゆくも 雲をつんざき現はれし ヲータアローの丘の上、 敗れも何か恨むべき 見ずやかなたの金獅像((十一)) 語るは敵(あだ)の勝ならで 君がいまはの勇みなり。 光りわたらぬ隈もなき 其常勝の劔(けん)折れて 獨り小じまの波枕 夜毎の夢もあかつきの 千鳥の聲にさめし時 君や悟れる「命なり」と。 「悟り」よいづれ「薄命」の 遂に受くべきあだし名か 月日は空にかゞやけど 塵の惱みをしづめ得じ とはに光の消ゆるとも 盲目(めしひ)は見るを忘れんや。 夕幾度波の上 錦をひたし綾を布く 入日の影の消えし時 沖より寄する暮の色に 心の暗も打まぜて 君が無量の感いかに。 月日の流れ世のさだめ 返らぬ昔今更に 忍ぶ思の數/\は たゞ大潮(しほ)の湧くがごと 夜の黒幕の垂るゝごと 胸に逼ればくろがねの 猛き心も亂れずや。 惱む思を靜めむと (謝せよ)歩みの音かろく 今こそ寄すれ死の影は あはれいまはの床の上 まだしづまらぬ魂の 夢はいづこを驅くるらむ。 生れし里は波のいづこ なれし都は雲の幾重 離れ小じまの雨の夜に 過ぎにし榮は火のごとく いまはのあとは灰のごと 其喜も悲も むくろと共に葬むりて 眠につけや夢もなく。 雨とあらしの樂のねに こゝに有象(うしやう)の海恨み 惱める魂を導きて かれに無象のかど開く、 苦む「影」に休みあれ 別るゝ魂に惠あれ 罪と惱みを葬りて あゝ比なくかんばしき ほまれは彼の墓にあれ。 (註)(一)アレキサンダー大王大に波斯軍を敗りし地 (二)ゴールの歸途セイザアの渡りし河 (三)ピラミツド戰爭に敗れし土兵 (四)アルプス山中の峻路、所謂セイント、ベルナードの險 (五)伊太利にあり、墺兵大敗せし戰塲 (六)墺魯の連合軍こゝに大敗す (七)ワグラムに墺軍敗れ、イェーナに普軍敗る (八)魯軍大敗の地、以上はナポレオンの最も光榮なる戰勝地なり (九)征魯軍退陣の途、こゝに風雪の難初まる (十)モスコウ府内の宮殿、ナポレオンこゝに陣を取る (十一)ヲータアロウ丘上同盟軍凱勝の紀念として金獅の像を建つ