老中、大老の違いは何? 役割の違いは何ですか?
老中、大老の違いは何? 役割の違いは何ですか?
老中が大老になりたい(実力がある)とするのなら、どうするのでしょう? 実力があってもなれるものではないですよね? 石高とか?
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ベストアンサー
老中は 江戸幕府で政務いっさいをとりしきる重職、 現代で言うところの首相 。 大老は 老中の上にある幕府最高職で、常時ではなく臨時の職です。 大老が決定したことは 将軍でさえも覆すことができない重職でした。 老中が原則十万石以下の譜代大名であるのに対し、大老は土井・酒井・堀田・井伊の四家に限られていた。十万石以上で四家以外の場合は大老といわず「将軍補佐」「後見」「政治総裁」といった。 井伊直助の場合、彦根藩が京都に近い事情もあって、幕末のこの時期に問われた責任も大きかった。井伊直弼は、今や溜間(とどめのま)詰大名の筆頭だった。一ツ橋慶喜を押す雄藩と対立していた南紀派に押される形で、直助は大老になった。なるべき人がなった感じ、彼が望んで大老になったと言うよりも、彼以外は人物が居なかった。幕末を描いた映画などでは悪い人物のように描かれているが、なかなか骨のある立派な人物だったと思います。その時の将軍は少し頭がどうかと言われた徳川家定ですから、直助は将軍以上の権力を持つことになる。庶子で生まれて、本来なら殿さまにもなれない身分で諦めていた彼だが、時代が彼を大老にした。彼の思想から言えば、攘夷派的だったと言われるから、彼が開国せざるを得なかったとは皮肉な運命、結局開国に反対する勢力を強権を発動し抑えにかかった為に、水戸浪人に暗殺されることになった。もし、暗殺されていなかったら、幕末の展開はだいぶ変わっていたことでしょう、それ程の力があった。
質問者からのお礼コメント
わかりやすい回答、皆さん有難うございました。
お礼日時:2012/5/1 19:08