祖父が集めていた骨董品を売る事にしました。 しかし、私には骨董品の知識が全くありません。
祖父が集めていた骨董品を売る事にしました。 しかし、私には骨董品の知識が全くありません。 ボッタクリをしない信用できる骨董品屋さんや質屋さんの見分け方を教えて下さい。
美術、芸術・6,215閲覧・500
ベストアンサー
素人が骨董を売る、ということにまず無理があるんですね。 見分けなんか付きませんよ。全部ボッタクリに見えるに決まっている。 どういうものがあるのかは知りませんが、超有名な骨董以外は全部二束三文です。「古い」というだけでは価値は無いんですよ。 まず質屋というのは質草を預かってお金を貸す商売なんです。つまり担保を抵当に入れて貸すのね。だから前提として貸したお金の利息を考えてる貸金業なんですよ。担保は万一の場合のものだから、捨て値ですぐに売りさばける設定になってる。 骨董屋に持っていけばすぐに10万円で売れるものだったら、2万円くらい貸す。そういう商売ですよ。だから10万円で売れるものを2万円で売っちゃうことになるの。 質屋に持っていく人間というのは、流すつもりじゃないんです。お金を貸してもらうことが目的だから。まあ質草を持ってけば簡単に貸してくれるから、昔から咄嗟のお金が必要な人が利用してたのね。 つまり売るのなら骨董屋に持ってかなきゃダメだ、ということ。 それで骨董屋も商売だから。売れないものは買い取らない。だから有名な作品、つまり買い手がつくものしか要らないんです。 素人がダメだというのは、要するに骨董屋と取引のある人間であればある程度はいい値で買ってもくれる、ということ。次にまた何か買ってくれる客だと思うからこそ、ですよ。ただ売りたいだけの客なんか、買い叩くに決まってるんです。 別に骨董屋が汚いわけではないんですよ。彼らも商売なんだから、売れない在庫を抱えることは出来ないのね。大体もう十二分に在庫を抱えてるんだから。今は不景気で骨董なんか買う人間はほとんどいないんだし。今売れば益々安いですよ。 しかし超有名な作の場合は別。今でもコレクターが多いような作家の作であれば、骨董屋も買ってくれます。 例えば掛け軸なんかでも、大抵ネットなんかで買取作家というのが出てるから。そういうのを見ていって、自分の持ってるものを調べるのが一つの方法。白隠なんかでいい書画があれば、私が買いますよ。 これが骨董になっても同じで、乾山の本物でもあれば幾つかの店に相見積をとってやればいいのね。 でも旧家の人間でもない限りは、まず無いから。売る前提で買ってるのではなく、自分が愛好して楽しむために買ってるから、そんなに高価なものは買えないはずですよ。あったとしても、普通の家の人間が買えるのは偽物でしかないから。昔の方がずるい業者が多いんですよ。今は法的にも厳しくなってるから、無茶苦茶は出来ませんからね。 お金に困ってるのでなければ、親族みんなで大事にしていった方が供養になると思いますけどね。 私も多少の書画や絵画、骨董などを趣味で集めているけど。今美術品のリストを業者とずっと作ってるんだけど、買値以上で売れるものなんてそうはありませんよ。例えばマイセン人形のパグなんかをコレクションしてるけど、大体買値は10万円~100万円くらい。合計1000万円くらい。それを売ろうと思っても2割程度にしかならないと思いますよ。好事家がいればコレクションとして結構な値で買ってもくれるだろうけど。そういうのを探して待ってればいつ売れるのかはわからない。 骨董というのは売値も買値も高いものだから。骨董屋もリスクを負うわけにはいかないんだから、相当買い叩くのが正しい、ということなんです。 作品についた正価って無いんですよ。正しい評価額って無いの。それが骨董というものなのね。 絵画になれば美術年鑑にもあるけど、有名な作家は号幾らという目安もあるけど、絵画は美術品の中でも売れる部類だからこそ、なんです。骨董はそうではない。商売人の経験的なもので値が付けられるだけなんです。でも素人にはそれがわからないから1トン買って「じゃあ10万円」と言われると怒っちゃう。そうじゃないんですよ。 金でも使ってれば、その重さで正価を出してくれますよ。でも美術品としての価値ではないから。普通の家で美術品の価値で買うものなどほとんど無いと思ってないといけません。美術は売り物ではなく愛好するものなんですからね。 少し前に知り合いの銀座の美術商からデンマークの骨董でブロンズのカエルの燭台をセットで買ったけど、まあ売値は40万円ですよ。私は一目観てアンデルセンの『沼の王の娘』をモティーフにしたものだとわかったから、自分が好きな作品にちなんだものなので買ったけど。 今別な美術商と一緒に作ってるリストで、その人の買値は5万円だから。それで「本当はいらない」って言ってますからね(笑)。他の価値のある美術品と一緒に売ってくれるのなら、ということなんですよ。 いいものが無ければ買ってもくれない、というのが美術品なんです。でも私は自分が愛好したいから買う。そういうものなんですよ。 宝石でもなんでも二束三文でしょ? 1割にもならない。金などの貴金属の価格だけですよ。
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質問者からのお礼コメント
回答ありがとうございました。
お礼日時:2012/11/29 23:49