イリボーは確かに下痢生過敏性腸症候群の適応ですけど、下痢止めとは異なるんですね。 腸管の壁にセロトニンの受容体があります、ここにセロトニンが結合すると蠕動運動が盛んになり過敏性腸症候群の症状が出るのですね。その受容体をブロックするためのお薬です。 過敏性腸症候群では脳からのストレス信号が伝わりやすいため、それによりセロトニンが常に過剰に分泌される状態です。 大切なのは、常に分泌されるということですね。頓服的に服用しても効果は期待できません。毎日飲むためのお薬なんです。 これで効果が無い場合は主治医さんに相談して治療方法を変えてもらうことが一番良いのですけれど、緊急的には正露丸などの頓服は問題ありません。(作用機序が異なりますし、イリボーのみで制御が困難なケースに当たりますから)