参考までに、降水量1mm・2mm・5mm・10mmは、どの程度の雨なのかというと、
まず、1時間あたり1mmの雨については、「傘を持っていないひとが、ささなくてもなんとかがまんできる程度」です。1mmと言っても気象庁の切り捨て制を考えれば1.0mm から1.9mmまで幅が広いのですが、ハッキリ断言できるのは、1mmという数字にだまされてナメてかかると、ひどい目に遭うぞと言うことです。 1mmは、みなさんが頭に描く、ごく標準的な雨であると言っても過言ではありません。
ちなみに、0.9mmの雨は気象庁は0mmとしています(小数点以下切捨て)。
観測時間最初の30分間に1.8mm/0.5時間 降って雨がやんでしまった場合、記録としては1時間で0.9mmの降水として換算されます。したがって、結構強い雨が降ったなと思っても、0.9mm/1時間=観測値は0mmとして記録されます(納得いかないと思いますが…)。
2mmは、もうこれは、ハッキリとした雨です。ほぼ100パーセントの人が傘をさす雨です。例えば徒歩3分のコンビニに買い物に行く程度でも傘をさす雨です。傘を持たずに買い物に行った場合、ほぼ100パーセントの人がビニール傘を買う羽目になります。(1mmの雨は財布と相談し、余裕があったら傘を買うというような雨です。)
そして5mm。5mmの雨の前には、何人も、ただ、ひれ伏すしかありません。傘を持っていても、出歩くのはためらわれます。強い雨です。どれだけ気象庁が、強い雨を「1時間に20mm以上30mm未満の雨。」と定義しようと、われわれ生活者の立場から言えば、5mmは明らかに強い雨なのです。徒歩3分のコンビニに傘をささずに買い物に行くと、買い物リストの中に下着、靴下など着替え用品が加わります。ビニール傘ではやや頼りないくらいの雨です。
10mmの雨。これはもう、「雨、すっごい降ってるよ」。これです。10mmの雨の中、歩いて徒歩3分のコンビニとかに行きたい人間はいません。
参考:霧雨0.1~0.2mm/時間、しとしと雨0.5mm/時間、音を立てて降る雨1~2mm/時間、夕立4~6mm/時間が目安です。