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民法の話なのですが、瑕疵担保責任における「契約責任説」と「法定責任説」とで、「法定...

aki********さん

2014/6/2701:19:05

民法の話なのですが、瑕疵担保責任における「契約責任説」と「法定責任説」とで、「法定責任説」を通説とした教科書がある一方で、近年の民法学界では、 「契約責任説」を採る研究者が多数だとも聞かされました。

「契約責任説」が通説的な地位を占めたと理解してよいのでしょうか?

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kam********さん

2014/6/2705:49:39

私は売買の瑕疵担保について、現行の民法の解釈論では法定責任説が未だ通説であろうと考えていますが、契約責任説が有力なのはその通りです。

現に、民法改正の中間試案でも大筋において契約責任説の立場に立つことには異論はないようです。

しかし現行民法下で瑕疵担保責任を債務不履行の特則とするには、理論的な難問があります。
まず、契約責任説からは570条が無過失責任となっていることの説明が難しく、過失責任主義を原則とする現行民法の体系を揺るがすことになるということです。(内田説などはそもそも瑕疵担保責任も過失責任というべきであるとしてしまいますが…。)
また原始的不能(瑕疵担保)と後発的不能(債務不履行)で区別している条文構造に意味がなくなるとの批判はかわしれないでしょう。

このような民法の体系を修正してまで契約責任説を取るよりは、法定責任説によると不合理な個々の場面で信義則により修正する方が解釈としては無理が少なくて済むのです。


なお、民法改正の中間試案では、そもそも原始的不能と後発的不能で大きく法律関係を変えることは、契約当事者の意思にそぐわないとして、原始的不能であっても契約は無効とはならない旨の規定を置くとしています。

その上で、特定物の現状引渡しを定めた民法483条を削除し、「瑕疵担保責任」という言葉も排して「目的物が契約の趣旨に適合しない場合の売主の責任」としています。
さらに、この場合の解除や損害賠償について「債務不履行の一般原則に従って」との文言が入っています。

つまり、中間試案では「契約の趣旨」を中心に契約法を再構成することで契約責任説の弱点を解消しているわけです。


そんなわけで、そのうち立法的解決はされる問題でしょうけど、現時点ではまだ法定責任説を維持する学者もいますし、契約責任説はせいぜい「多数説」なんじゃないかなというのが私の印象です。

質問した人からのコメント

2014/6/27 07:02:32

感謝 ありがとうございました。債権法改正に携わっている先生方には契約責任説な立場が多いようですね。

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