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F-14艦上戦闘機はなぜ退役したのですか?F-15やF-16のほうが性能が上だからですか...

clo********さん

2016/1/717:08:21

F-14艦上戦闘機はなぜ退役したのですか?F-15やF-16のほうが性能が上だからですか?それともホーネットが上位互換のせい?

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nan********さん

2016/1/722:44:57

ほぼ同時期に開発されながら現在でも現役であるF-15やF-16と比較すれば就役期間は短いと言えますが、米海軍から退役したのは運用コストの高さが大きな要因の一つとなっています。


F-14は可変翼の採用による運用コストが問題視されたのは間違いありません。
もちろんそれだけが退役の理由ではありませんが、結局F-14にかかる予算の問題全てが退役理由になったと言えます。


可変翼のような複雑な機構があると当然それを持たない機体より整備の工数が掛かる事になります。
また、可動部品は定期的に交換しなければならないためハードとしてのコストも掛かります。
そこまでして可変翼機を維持していく価値があるのかという問題が持ち上がったのは当時の状況からは当然だと言えます。

もし冷戦が継続していたらF-14にも大幅なアップグレードが施されたかもしれませんが、冷戦終結後の所謂「平和の配当」により国防予算は大幅に削減されました。
その中ではソ連の超音速爆撃機迎撃が主任務だったF-14の存在価値そのものが薄れてしまったと言えます。

また、システム面ではF/A-18、それもアップグレードされたC/D型の方が後発である分だけ優れており、非常に整備性が良い点もF-14には無い利点でした。

ちなみにF/A-18ホーネットはA-6、A-7、F-4などをまとめて代替する為の機種でありF-14の後継ではありません。
F-14の後継となったのはF/A-18A~Dのアップグレード版であるF/A-18Eとその複座型F/A-18Fスーパーホーネットです。

F-14の空戦能力は確かに高いものですが、冷戦終結後はそんな能力が必要になる敵が存在しないと考えられた事からその後の大幅な改修がなされませんでした。
空戦能力が高いとは言ってもF-14は低速性能が低く、主翼を最大前進位置にしても低速で編隊を組むとフラフラになって安定しません。
また、空母に着艦する時はギリギリの低速で機体をコントロールするために全動翼を不恰好にバタバタさせるのでターキー(七面鳥)という情けないあだ名まで付けられています。


コスト高とF/A-18に比べ相対的に旧式機であることに加え、当時次期攻撃機として開発が進められていたA-12が中止となった事がF-14の退役に決定的な流れを作ってしまいました。

A-12は非常に先進的な計画であったものの試作機すら作成されていない時点ですでに8000億円程に上る予算を使っていました。
冷戦終結の国防費削減でこの計画も中止されましたが、A-6の後継機は必要であり尚且つ低コストで高い汎用性を持つ機体を求めました。

F-14は飛行特性、システム面から攻撃能力の大幅な向上は見込めなかったため、F-14の近代化より高度な攻撃能力を実現できるF/A-18E/Fスーパーホーネット開発が選択されたのだと言えます。
F/A-18E/Fの汎用性、兵装運用能力、低コスト、整備性などを考慮すると正しい判断だったと言えると思います。



予算がいくらでも使えるような時代ならF-14は大幅な近代化を施されたかもしれませんが、現実にはF-14を運用し続けるのに必要なあらゆるコストが問題になったのだと言えます。

逆に言えば、冷戦が続いていればレーダーの換装やコクピットの近代化、新兵器の統合化など現在F-15やF-16に対して行われている改修と同様の近代化が施された可能性は高いと考えられます。
冷戦が続いているということはソ連の超音速爆撃機の脅威も無くなってはいないということですからね。

質問した人からのコメント

2016/1/8 18:01:33

たくさんの回答ありがとうございました。どの方の答えもわかりやすくベストアンサーを決める際迷ったのですが感謝の気持ちはどの方にも等しく分けたいと思います。

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pon********さん

2016/1/810:41:15

まず、F-15と同世代と言うのは誤り。
冷戦が続いていれば延命されたなんてこともない。

現実にはF-14はF-111(艦載機型)の失敗を受けて開発されたため、F-111の空力を見直したような機体として完成した。
(F-111は空気取入れ口の設計が悪くて、エンジンが止まる悪癖があった。)

つまり、F-14は中身が一世代古い面がある。
例えばそれは、機体を近在の飛行場に運搬目的で飛ばすだけでも二人乗ってチェックをしながらでないとダメ。

(F-111より古い機体でも枯れた技術の古い機体なら作戦行動時は二人でも、運搬飛行は一人で済ますことができる。)

つまり、整備が面倒な可変後退翼な上に中身が「古くて複雑だから」維持費がかかる面があった。

実は調達自体に問題があった。
と言うのは、契約後にベトナム戦争によるインフレが深刻化。
グラマン社は当該機を売れば売るほど損をする異常自体に陥っている。


さらにF-111の問題を意識しすぎたF-14自体にも空力的な欠陥があった。

エンジンへ空気が(胴体の摩擦抵抗の影響なしに)スムーズに入るように選択した双胴的レイアウトは
・バルカン砲の位置が悪く、速度域によっては発砲煙をエンジンが吸って止まる。
・中央胴体下面の空気の流れが良すぎて、速度域によっては(そこに搭載した)ミサイルが撃てない。
・海軍は実は当該機を戦闘爆撃機にしたかったが、上と同じ理由で中央胴体に爆弾が積めずに断念した。
(退役前に翼付け根に誘導爆弾を積んで爆撃に使えるようにしたが、実際はあれよりたくさん積むつもりだった。)

と言う具合に、最強の艦上戦闘機的な宣伝とは裏腹に、なかなかの難物だった。

ただ、その後、時代と共に以下の変化もあった。

●誘導爆弾やクラスター爆弾の発展や、爆弾をばらまいて民間人や民間施設に被害を与えるような爆撃は良くないと言うことになった。

そこで爆撃任務に必要な爆弾搭載量はかなり減っている。

●ソ連は爆撃機と潜水艦から大量の対艦ミサイルを艦隊に撃ちまくる飽和攻撃をすると判明した。
これはアメリカの艦上戦闘機による艦隊防空の能力以上の攻撃をすると言う意味で、実はF-14は艦隊防空面では早期に無力化(全く役に立たないなんてことは無いがそれでは足りない。)
それに対向すべく開発したイージスシステムが高い完成度に達し、空母艦載機による艦隊防空の必要性はさらに薄れた。

●潜水艦発射の核ミサイルが発達し、空母艦載機による核攻撃の必要性が薄れた。
元々、核弾頭を艦艇に搭載すると扱える乗員や警備の海兵も必要で。
つまり、空母は核攻撃任務には全く使わないと決定すると艦隊の維持運営面でかなりのコストダウンに繋がる。

と言った変化があった。

つまり、これは
●F-14配備前
・ソ連の爆撃機から艦隊を守る戦闘機が必要。
・戦闘機も爆撃に使いたい。
・全面核戦争では空母艦載機も核攻撃にも使いたい。
●その後
・ソ連の潜水艦も含めた飽和攻撃対策としてイージスを配備した。
・爆撃任務に使う機体の爆弾搭載量は少しで良くなった。
・空母艦載機は攻撃機も核攻撃はしないようになった。


で、海軍はホーネット以外の戦闘機や攻撃機を必要としなかったか?と言うとそんなことはなく。
・戦闘機はYF-22かYF-23の海軍型。
・攻撃機はA-12
を開発するつもりだった。

つまり、冷戦が続いていれば逆にF-14とスーパーホーネットの命脈は尽きていた訳で。

どうやら海軍は(元々、自分たちで「爆撃精度が上がったから昔みたいに爆弾はいらない」と宣伝したにも関わらず)初期のホーネットの爆弾搭載量がA-7より少ないことに不満を感じたようだ。

あるいは、空軍のF-117の成功に刺激されてステルス攻撃機が欲しくなったようだ。

と言うのも、A-6が得意とした低空侵入は第4次中東戦争で無力化されていた。
(防空レーダー警戒網を避けて低空侵入すると、逆に対空機関砲のカモになることが判った。)

第4次中東戦争以降は、低空侵入より高高度高速侵入が出来る機体が必要とされるようになったが、アメリカでは更にステルス機で敵に発見されないまま高高度侵入するように考えた。


が、ステルス艦載機の開発経費は高く、冷戦が終わった時の軍縮ブームでスーパーホーネットで間に合わせることが決まった。

実はホーネットもノースロップがF-5戦闘機のアップグレードとしてちょっとずつ改設計しながら開発したYF-17がベースで、配備時点で基礎設計が古いと言う難点をはらんでいる。

p1r********さん

2016/1/722:24:58

イラン革命の前のパーレビ王朝時代に導入した、イランじゃまだ使っているんだけどね。

米海軍からは2006年に退役したけど。

F-15とF-16は米空軍機。F-14は米海軍が運用。そこ認識しようね。

①可変翼機の運用コストが高い。事実、米軍で可変翼機は、B-1B爆撃機しか残っていない。旧ソ連系の戦闘機を採用している国々でも可変翼機のMiG-23を、MiG-21より先に退役させた国もある。整備面でも可変翼機は整備面で、面倒だったりしますしね。

②AIM-54フェニックス長距離空対空ミサイルもイージスシステムを搭載したタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の登場により艦隊防空の座を奪われて、F-14より先に退役している。F-14が艦隊防空を担うという本来の役目が消えた。

③後継のF/A-18Fの方が低コストで、マルチロール性に優れていて、使い勝手が良く、発展性もある。ただ、アフガニスタンを空爆した当初は、F/A-18レガシーホーネットの航続距離が短くて、後釜のF/A-18E/Fが間に合わず、F-14をボムキャット化して一時しのぎはしていますけど、退役は決まっていたので、AIM-120の試射には参加している物の、運用せずに終わっていますね。

F/A-18E/FはF-35Cの遅延次第では、装備数が増える予定で、発展型のアドバンスド・スーパーホーネットもある訳だし。

イラン革命の前のパーレビ王朝時代に導入した、イランじゃまだ使っているんだけどね。...

i4k********さん

2016/1/720:06:59

「それともホーネットが上位互換のせい?」・・・上位互換って何の事?
F14は艦隊防衛の為の制空戦闘機で、主にAIM54を使って長距離からの敵攻撃機や戦闘機の排除(撃墜)が主任務です。
その為に、大型でVG(可変後退)翼を採用した非常に高価な戦闘機でした。
この戦闘機の問題は、機体の割りにエンジンが非力だった事でしょう。
しかも、空母で運用する為、着艦時に過大な負荷が機体に掛かり老朽化が早いのも減点です。
一応、大型なので爆撃にも使えますが、オマケの機能です。
当時A6攻撃機が爆撃等の任務で使われていましたが、A6とF14の代わりに空軍用のF17(F18の原型機)を海軍用に転用&改造してF18として採用されました。
F18は戦闘機としてと爆撃機としての両方の機能を持っていた為、小さな空母で2機種運用するよりF18の1機種に統一して機数を多くして、戦闘機と爆撃機等の任務兼用させたのです。(その為、採用当時F18でしたが、後にF/A18と成りました)
相性はホーネットですが、現在使用されているのはスーパー・ホーネットで、初代のF/A18を再設計した、形は初代と変わりませんが大きさが大きく成った第二世代で、初代とは全く別物です。

ef1********さん

2016/1/719:45:02

◎F- 14戦闘機は、空母機動部隊と攻撃機(A- 6)護衛する為に開発された戦闘機です!

・米ソ冷戦終結とA- 6攻撃機退役に伴いF- 14に地上攻撃能力有したF- 14D開発されるも製造コスト・維持コストが、少なくすむF/ A- 18C 戦闘機に移行されF- 14戦闘機退役となりました。

※戦闘攻撃型のF- 14D 登場時素手にF/ A- 18大量生産決定してました。

◎F- 14戦闘機は、空母機動部隊と攻撃機(A- 6)護衛する為に開発された戦闘機です!

・米ソ冷戦終結とA-...

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kur********さん

2016/1/719:14:12

F-15とF-16は空軍機でF-14は海軍機なのでF-15云々は無関係。

F-14はAIM-54 フェニックスの運用のために開発された機体。
ソ連軍機の対艦ミサイル攻撃から艦隊を守るため「ミサイルを発射される前に遠距離で母機ごと撃墜する」というのが運用の基本だった。
しかし、実際はフェニックスの出番はほとんどなく、実戦で使われたのはAIM-9やAIM-7といった中距離・短距離ミサイルばかり。
フェニックスはデカすぎで戦闘機に命中させることが難しく、対艦ミサイルを装備した大型でノロい爆撃機ならよかったのだが、ソ連との戦争が起こらなかったため空母の役割はもっぱら対地攻撃と弱小空軍の戦闘機を蹴散らすことだった。

そんな状況が続く中でソ連が崩壊、冷戦終結でますます出番がなくなる。
とうとうAIM-54フェニックスは2004年をもって退役する。
AIM-54を使えることに強みがあったF-14はその意義を一つ失ってしまう。

元々が艦隊防空用だったのに冷戦後の敵国は弱小な航空戦力しか持たない国が大半なため「空母に航空機から対艦ミサイルを撃ちこむことが可能な国」自体がなかったためF-14はその存在意義を失っていく。
加えて可変翼を採用していたために整備・運用のコストが高く、対地攻撃に対応させるにも限界が見えてきていた。
ついには「高いコストに対して働きが見合わない」と判断されてしまう。

F/A-18はF-14に比較して完全な上位互換とは言い難い。
しかし、割と小型でありながら戦闘機と攻撃機を統合できるということが搭載数=攻撃力となる空母にとっては魅力だった。
弱小国相手なら半端な性能のF/A-18でも十分に対応できるという点も大きかった。
そのため「コストの割に使い道の多い便利なやつ」であるF/A-18が生き残り、特化しすぎたF-14は退役する。

空軍のF-15やF-16は新しいニーズである「空戦も対地攻撃もどちらもこなせる機体」として進化したため今でも生き残っている。

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