海の波の白い部分をホワイト・キャップと言います。 それを見ているのかも知れませんね。 下の映像は、アニメージョンですが、波の頭が砕けて空気が混入して白く濁ります。 https://www.youtube.com/watch?v=UKiuCMXXsQA 波の波には、いろいろな波長の波が混じっていて、波長の長い波ほど速く進みます。 うねりのような長い波長の波は、前を進んでいる小さな波に追いついて、 いったん重なり、小さな波を追いこして先に進んでゆくのです。 これを波の分散と言います。 波長の長い波の山のところは、水面が大きく盛り上がりますよね。 この場所に、小さな波長の波が重なると、タイミングによっては、 てっぺんの水面が非常に急峻になって、そこで波が砕けます。 波長と波高の比率が1/7を超えると、波の頂点が崩れて、白波が立ちます。 砕けて水中に混じった空気は、大きな波にゆすられはするものの、 波と一緒には進みません。 これはどういうことかといえば、波の性質からすぐにわかります。 波は先へと進んでゆくけれど、 水そのものは、その場で上下するだけで、波と一緒に進むことはありません。 お風呂で波を立てて、水の様子を観察するとすぐにわかります。 つまり、海水に溶けた気泡も波と一緒には進まず、その場で上下するだけです。 この現象を飛行機から見ると、水面に白いものがいくつも出現して、 それはその場に止まって見えます。 もう一つ、 風が吹く海の表面には、ラングミュア―循環というロール状の循環流が出来ます。 この循環流の沈降部分には、海表面に浮いているゴミや気泡があつまりやすくて、 細長い筋のように見えることがあります。 こちらを見ているという可能性も否定は出来ません。