大手不動産会社（上場２社）にも勤めた経験がありますが、転職の際に、宅地建物取引士と管理業務主任者の国家資格に加えて、建設業経理士２級と日商簿記２級、損害保険募集人を持っていたので履歴書に書いていましたら、面接時にとても感心されましたよ。筆記試験＋面接で、採用されました。 私は営業職でしたが、事務系総合職（支店の事務職も含めて）は、建設業経理士１級の取得を奨励していると言ってました。宅建と損保は、営業も事務も関係なく、全員が取得しないといけない資格になっていて、新卒者は２年以内を目処に必死で宅建を取得していましたね。中途採用は、宅建を持っていないと、ある程度の規模のある不動産関連会社には入れないでしょう。 新卒も中途も、入社後には損害保険募集人資格は取得させられます。誰でも合格できる資格なので、これは入社前に持っていなくても大丈夫です。私は前職も不動産会社に勤めていたので損保資格は持っていて、三井住友海上で登録していたのですが、転職した大手不動産会社も三井住友海上の損保代理店（業）だったので、そのまま使えました。 アパマンやミニミニ等でもFC店なら、運転免許以外の資格を持っていなくても、若さがあれば採用されます。また社員数が１名～５０名程度の不動産会社でも宅建資格が無くても若ければ入れますが、やはり、どうせ働くなら大手がいいですよ。待遇が全く違います。 エイブルのFC店にも勤めた経験があります。会社の規模としては３店舗運営して社員数は当時１１名いましたが、ホント、ボロ会社でした。休みも給料もいい加減で、社長の気分でコロコロ給与体系（成果報酬の基準）も変わっていました。 ２６歳手前の25歳から３０代前半まで大手不動産会社で働きましたが、３０歳手前で月の総支給額は５０万円以上ありました。ちなみに宅建を持っていたことで基本給は３０万以上ありました。賞与も成果報酬を入れると１回で１００万円は超えていました。既婚者で単身赴任だと、借上社宅は個人負担なしの全額会社負担で、赴任手当が月の給料にプラス７万円でした。 お客様に喜んでもらえた、手土産をもらったこともある、を経験すると、やりがいのある仕事だなぁと感じましたが、やはり、不動産業界で働く最大の魅力というのは「給料が高い」これに尽きます。 賃貸メインのような不動産会社で、フランチャイズ店は間違いなく給料は大したことないです。総支給額で２８万円程度では、手取りになると土日祝を犠牲にまでする給料ではないですね。 アパマン、ミニミニ等の直営店（本当のアパマンショップ、ミニミニの正社員）ならOKです。会社組織の規模が大きく、大手企業ですのでしっかりしているからです。給料は、売買メインの不動産会社よりも当然落ちますが、それは仕方が無いですね。 ちなみに、マンション管理業は、当然、管理業務主任者の資格は持っていないと、今は採用されないと思います。フロント営業＝重説、管理委託契約、そして総会での報告に必ず資格者証が必要だからです。総会時に出席者へ資格者証を見せないといけないですし。 宅建ですが、これも大事です。 マンション管理の業務をしていると、必ず「売却したい」「転勤で留守にするので賃貸に出したい」という話が入って来ます。そうなると、宅建資格が必要となってきます。管理業務主任者が専任で宅建は兼任（登録して資格者証を持っているだけ）であっても、やはり相談を受けた顧客に安心感を与えるためにも宅建資格を持っているか否かは大事だということです。 マンション管理士は・・・独占業務がない国家資格なので「飾り」程度でしょう。 それよりかは、電気工事士やボイラー技士、危険物乙４や消防設備士等の技術系の資格のほうが使えます。これらの技術系の資格は受験制限が無いので誰でも受けることが出来ます。あと、商業施設（飲食店等のお店やオフィス・事務所）が低層階に入っており高層部が高級分譲マンションとなっている建物の管理をしている管理業者では、建築物環境衛生管理技術者（通称：ビル管）の国家資格があると重宝されます。ビル管はメンテナンス関係の実務経験が確か２年必要だったはずなので、これはすぐには取得できません。営業と設備管理の仕事ですからね。 こちらも損保資格は必要になります。分譲マンション＝必ず火災保険（地震保険も）に入っていますので、その更新手続きで資格が必要なわけです。また、修繕積立金や管理費の「おカネ」の管理もしますので簿記資格も有効ですね。 管理業務主任者の試験にも非営利法人の会計ですが簿記会計の試験科目があるように会計知識は磨いて損はないです。 宅建、管業、損保、簿記の資格があれば、不動産業界ではばっちりです。あとは、営業センスとコミュニケーション能力ですね。