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経済学部はこんなに必要でしょうか。 大学には多くの学部がありますが、中でも...

cap********さん

2017/2/2503:45:13

経済学部はこんなに必要でしょうか。

大学には多くの学部がありますが、中でも勉強しない学生の巣窟として文系の特に経済学部があげられるかと思います。

すでに旧国立大では枠も少なくなり、いわゆる「文系長屋」に押し込められてる連中ですが、彼らは一体何を学びにきたのでしょう。あるいは経済学部に在籍している「あなた」は何を学ぼうとしているのですか?

しかも私大にはあふれるほどの経済系学部の定員があり、学位記がほしいだけの学生さんで満ちています。彼らの遊び方にはあきれました。

大学は勉強するところだ、と理系の私は思いますが、何か間違っているのでしょうか。勉強が嫌いならさっさと就職するか起業した方が生涯賃金は上がるかもしれません。

経済学を真面目に学ぼうとしている方には悪いですが、線形の外挿が役に立たないのと同じで、将来経済を教育する学問自体にも疑問符が涌きます。また、各種の理論についても破たんが目立ち、LTCMの破たんに起因する確率微分方程式の正当性にも疑問がなげかけられています。ソ連という壮大な実験は70年で終焉しました。

志望した理由についてお聞きしたく、質問しました。
なお、JREC等の求人サイトでは未だに経済系学部、文学系の教員は私立大学の公募が多く、理系は非常に少ないです。

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ベストアンサーに選ばれた回答

匿名太郎さん

2017/2/2509:33:32

★ 要点
1. 経済学は社会の役に立っている
2. 日本の経済学界は世界的に見て異常である
3. 大学進学動機には2つあるが、経済学部生の目当ては「シグナル」

★ まず経済学そのものは社会の役に立っているし、社会にとって必要な学問です。
おそらく貴方が知らないだけで社会の至る所で経済学は応用されています。

例えば、Googleは創業当初に一流の経済学者をヘッドハントし、収益の理論的期待値を最大化するための価格決定アルゴリズムを開発させました。
Googleの収益の99%以上がこのアルゴリズムによって生まれており、Googleは今でも大量の経済学者をエンジニアとして雇用・新規採用しています。
この分野は「オークション理論」と呼ばれていて、「ゲーム理論」の主要応用分野としていまやして世界中の経済学者や大学院生によって研究されており、90年代後半以降の多くのノーベル賞受賞者もこの分野の研究者です。
もしもある日突然世界中から経済学者がいなくなったら、Googleは廃業し、貴方がGoogleのサービスを利用することもできなくなえう可能性が高いのです。
残念ながら日本の企業は経済学への信頼が薄く、米欧の企業のように経済学者をエンジニアとして雇うことはほとんどないようですが。

この他の意外な例としては「腎臓交換」というものがあります。
(親族間での腎臓タイプが適合しない)生体間腎移植の際に、どのドナー(供給者)の腎臓(財)をどの患者(需要者)に割り当てれば、「臓器売買をすることなく」手術件数を最大化できるか?というアルゴリズムはアメリカなどの先進国で実際に応用されており、これによって膨大な数の末期腎臓病患者の命が救われています。
このような経済学的アルゴリズムの研究や運営に携わっているのも経済学者です(この分野で有名なのは2012年にノーベル賞を受賞したAlvin Roth)。
残念ながら日本では「腎臓タイプが適合しない難しい腎移植の術式の研究」で予算を貰っている医学者達が「腎臓交換」制度に猛反発しており、この制度は実用化されていません。命を救うはずの医学者が何万と患者の命を簡単に救う機会を妨げているというのは皮肉なものです。

マクロ経済政策についても、「マクロ経済学」が精緻化されるたびに経済恐慌の発生率や回復速度が大幅に改善されているというのはデータから容易に確認できます。
最新の経済理論を政策に反映させるために米欧の政府は自国の一流経済学者を政策顧問として雇っています。
なぜか日本では学術論文をほとんど書いたことのない方が政府に「経済学者」として雇われることが多いのですが。


★ しかし、日本の経済学界は世界的に見て異常です。
戦後の公職追放によって東大や京大から米欧で主流の「経済学」の研究者が追放されてしまい、「マルクス主義経済学」という「経済学」とは似て非なる学問の研究者が経済学部に蔓延るようになりました。
「マルクス経済学」は「経済学」とは異なり、歴史学やドイツ哲学の一分野のようであり、そのため日本では経済学部が「文系」に分類されている、という人もいます。

このような事情から日本が「マルクス経済学」という独自の経済学を発展させている頃、米欧ではノイマンやドブルー(ブルバキの一員)らによって経済学が数学的に精緻化されて行きました。そのため、20世紀に生まれた経済学を理解するためには理学部の皆さんが学んでいるような「位相空間論」や「測度論」の知識は必須であり、経済学部の「ガチ勢」もこういった数学の分野の勉強をしています。
1990年代になるとソ連が崩壊しただけでなく米国に留学していた優秀な日本人経済学者が一斉に帰国したため、国内でも一気に「マルクス経済学」が廃れました。
しかし、メディアに出ている(=学術論文を書いていない)自称経済学者の大半は「経済学」を勉強したことのない「マルクス経済学者」なので、質問者の方が「経済学」の知見に触れることはほとんどないのでしょう。

ちなみに中堅以下の私大や一部の地方国立大学では未だに「マルクス経済学」が主流で、数学が必要な「経済学」は教えられていないそうです。


★ 前述のように経済学を本格的に学ぶためには高度な数学の知識が必要なので、「経済学部」ではほとんど専門的な理論が教えられることはありません。
経済学の専門的内容は大学院講義で初めて扱われるのです(ただし、レベルの高い大学は学部3~4年生が大学院生向けの授業を履修できるような制度を採っていますので意欲のある学生だけが学びます)。

では、院進する気の無い学生はなぜ経済学部に進むのでしょうか?
経済学的には「シグナリング」という概念を使って説明できます。
大学進学動機を説明する経済学的仮説としては①1960年代のシカゴ学派が提唱した「人的資本仮説」と②1970年代のハーバード学派が提唱した「シグナリング仮説」があります。

「人的資本仮説」とは教育が労働生産性(=人的資本)を向上させるから、人間は将来の効率的労働(高賃金)のために専門教育を受ける、という仮説です。
同じ投資(教育)をしても資本効率(学習能力)は人によって異なるので、その投資効率によって進学行動が人によって異なる、という説明が可能です。
成果主義的企業文化を持つ米国や専門的知識が労働に直結する理系ではこの人的資本仮説の「当てはまり」が強いと言われています。

一方「シグナリング仮説」とは、労働市場で有利に働く「シグナル」を得るために大学進学するというモデルです。
新卒労働市場では企業側が学生の労働生産性を直接観察することが不可能ですので、逆選抜(アドヴァースセレクション)という現象が起こり得ます(「レモンの市場」で検索して下さい)。
逆選抜が起こると労働生産性が高い労働者が比較的低待遇を受けることになるので、労働生産性の高い学生はこれを防ぐために「自分の労働生産性が高いことを示すシグナル」を企業に顕示するようになります。
これが「学校歴」です。
このモデルを要約すると
学習能力や忍耐力の強い高校生→良い大学に進学→良い労働者として良い企業が需要
という感じになります(理論経済学ではこのモデルが弱い条件の下でも頑健かを位相数学などを用いて分析しています)。
「就職後のOJTを重視する職種」では「大卒時点の知識」よりも「学習能力や忍耐力」が重要であるため、この「シグナリング仮説」が該当します。
つまり、(院進志望でない)経済学部生の大半にとって大学は経済学を学ぶための場所ではないし、経済学者もそのことを理解している、ということです。
働きアリがごく一部しかいないのと同様に、こういった「無駄」が避けられないことが「進化ゲーム理論」で明らかになっているので、経済学者の多くはこうした学生を黙認しているというのが現状です。

私個人的には、経済学部が工学部のようにエンジニアを養成して社会に供給していくべきだと思いますが、少なくとも日本では(質問者の方のように)「経済学=マルクス経済学」と考えておられる企業や大学受験生が多いので、そういったカリキュラムの改革は不可能です。

★ ちなみに質問者の方がLTMCを例として挙げられていますが、これは「金融工学」という分野で「経済学」とは別物です。
大学院などで「経済学専攻」と言った時に「金融工学」を含むことは万国共通でまずありえません。
そもそも理論体系や使用する数学的手法などが全く違うのです。
1990年代後半に一度だけこの分野からノーベル経済学賞受賞者が出たことがあるので誤解されている方も多いのですが、ノーベル経済学賞は心理学や生物学なども受賞対象なので、こういう例外的なことも起こるのです。

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質問した人からのコメント

2017/2/25 16:25:49

わたしにとって新しい情報が得られ有益でした。

ベストアンサー以外の回答

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2017/2/2510:44:12

ある学問が必要かどうかは、それが解決しようとしている問題に、解決の価値があるかどうかで決まります。

経済学はまだまだ理論も実証もプリミティブなんです。
たとえば経済学で「まともな実験」がはじまったのは戦後です。

しかしプリミティブだから不必要というのは違います。
上記の通り、経済学が問題としているもの、たとえば失業などを、解決してほしいと思いませんか?

経済学部が多いのは大学側のコスパが良いからです。
理系は、学生一人あたりの教育費を、彼が払う学費や寄付金ではまかないきれなせんから赤字なんです。

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2017/2/2507:04:11

金融は日本でも非常に大きな産業で経済学、金融論、会計学を学んだ高学歴の経済学部の人間を多数必要としています。また金融は最も高賃金の職種でもあります。なので目指す人が多く、学生が多いのも納得できるでしょう。
また経済学は役に立つ、立たないではなく、現在の経済自体が経済学を利用して構成されているので、それを理解するには経済学を理解していることは金融のビジネスをする上ではそもそも必須なのです。

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chi********さん

2017/2/2505:09:57

必要です。

分数の計算が出来ないのに、理学部数学科だらけにしたら、講義が成立しないからです。

大学はこんなに必要ではありません。

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