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なぜへん形動物はトロコフォア幼生ににならないのに冠輪動物に含まれるのでしょう...

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ID非公開さん

2018/1/620:59:14

なぜへん形動物はトロコフォア幼生ににならないのに冠輪動物に含まれるのでしょうか。

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yug********さん

2018/1/701:27:43

冠輪動物Lophotrochozoa は、ラテン名称(正確にはギリシャ語をラテン転写したもの)から判るように、
触手冠動物Lophophorata(トサカまたは冠、即ち触手冠構造を持つ、の意味)と、
担輪動物Trochozoa(車輪の動物、即ち担輪子幼生で発生する動物、の意味)を纏めた左右相称動物中の高次系統群です。

担輪子幼生、即ちトロコフォア幼生という共有派生形質は担輪動物以下で認められるものですから、トロコフォア幼生を経ない発生でも、冠輪動物には含まれる可能性があります。
(漢字表記だと一字違いの上、読みみタンリンとカンリンで混同し易いので注意して下さい)

冠輪動物のような高次系統群には、
脱皮動物Ecdysozoa (脱皮をする動物、の意味。クチクラの外皮を持ち成長に伴って脱皮を行う動物で、節足動物や有爪動物や緩歩動物、線形動物や類線形動物や胴甲動物などを含み、種数では動物最大の系統群)や、
後口動物 Deuterostomia(二重または再びの口、の意味。一部の例外を除いて、胚発生に於いて原口が肛門となって、原口陥入後に新たに口器が形成されることからこの名称があります。毛顎動物や棘皮動物、半索動物や脊索動物の他、動物系統学上で近年注目されている珍渦虫門がこの系統に属するとされます)が提唱されています。

この2系統群はそれぞれ形態学レベルの共有派生形質、胚発生上の共通過程があると同時に、18SリボソームRNAの塩基配列
(このRNAは、生物にとって非常に重要な蛋白質合成を行うリボソームのRNAであるため、突然変異が生じて蛋白質合成に不具合が生じると、その生物の生命維持が著しく困難になるため、逆説的に現存している生物はこのRNAの変異が少ないことになります。変異の少なさと、細胞小器官のものであるため塩基配列自体が短いことを利用して、高次の系統群の解析と決定が出来るわけです)に共通性が見られるため、おおよその単系統性が認められています。

それに対して冠輪動物は18SリボソームRNAの塩基配列こそ共通性がありますが、共通派生形質があまり認められず、下位系統である触手冠・担輪動物でも単系統やそれぞれの構成が疑われる状態
(例えば、内肛動物は形態的には触手冠動物と云えるのですが、発生的には担輪子幼生の先駆状態を経るため担輪動物に近いなど判然としない部分があります)で、脱皮動物や後口動物と比べると多分に「便宜的」な系統といえます。

扁形動物を冠輪動物に含める場合は、その「便宜性」をより拡大解釈したもので、発生上で、原口は肛門のまま
(というよりも、口と肛門の区別がありません)で、クチクラ外皮を持たないために、後口動物や脱皮動物には含められないという、「消極的な」理由で冠輪動物に含めているに過ぎず、
寧ろ、扁形動物は二胚葉性から三胚葉性への転換と左右相称動物の基盤系統群として、独立状態ないしは系統樹の根として扱うという意見が主流となりつつあります。

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