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膠質浸透圧について質問です。

uch********さん

2018/3/710:09:49

膠質浸透圧について質問です。

解剖生理学で膠質浸透圧について一通り学習したのですが、膠質浸透圧は、血管内に水分をとどめておくためのものという理解で合っていますか?

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mic********さん

2018/3/716:58:34

そのような理解で概ねよいと思いますが、より正確には
「膠質浸透圧=水分を引き戻す力」として、「静水圧=水分を押し出す力」と対比させた方がよいと思います。

毛細血管の血管内皮という1枚の膜をはさんで、そこに働く力を考えると
血管内から血管外へと水を押し出す力は「毛細血管の静水圧―組織液の静水圧」
血管外から血管内へと水を引き込む力は「血液の膠質浸透圧―組織液の膠質浸透圧」
で表せます。
実際のところ、組織液の静水圧と、組織液の膠質浸透圧は、値としては小さいので、
毛細血管の静水圧と血液の膠質浸透圧の大小で、水分がどちらに動くかを考えることができます。
静水圧>膠質浸透圧なら、水は血管内から血管外へと押し出されます。
静水圧<膠質浸透圧ならば組織から血管へと水は流れます。

通常の場合、組織の毛細血管では、動脈に近いところでは静水圧(=毛細血管の血圧)が膠質浸透圧より大きいので、水分は血管→組織と移動します。
一方組織でも静脈に近いところでは、静水圧(=血圧)<膠質浸透圧となり、水は組織から血管内へと回収されます。
言い換えれば膠質浸透圧(引き戻す力)―静水圧(押し出す力)が正ならば、水分は血管内へ戻り、逆に負ならば一旦組織へ出た水分は血管には戻りません。

なぜこんな当たり前のことをつらつら書くかというと、「浮腫=むくみ」のできるメカニズムを考えるのに便利だからです。
ネフローゼ症候群や肝硬変で浮腫になるのは、「血管内へ水を引き戻す力(膠質浸透圧)―血管から水を押し出す力(静水圧)」の引き戻す力が小さくなるために、水分が血管へと戻れずに組織に貯まるためです。
一方うっ血性心不全でむくみが出るのは、うっ滞によって静脈圧が上昇、それに伴い毛細血管の中の圧力も上がって、押し出す力が引き込む力を上回ったため、と考えられます。

「とどめる力」とするよりは「引き込む力」とした方が、浮腫のメカニズムを伝えるのに便利なので、昔看護学科の学生に教えたときには、「膠質浸透圧=引き込む力」「毛細血管内圧=押し出す力」として、絵にも描いて説明していました。

  • 質問者

    uch********さん

    2018/3/722:11:03

    とてもわかりやすい解説、ありがとうございます!

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