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小説を書きました いかがですか 元カテシリーズ第222回 元カテとグール...

cal********さん

2018/6/2113:45:15

小説を書きました

いかがですか

元カテシリーズ第222回

元カテとグールド

元カテは現在55歳である。
1962年の11月23日に北海道の北端の雪深い町に生まれた。

16歳で二歳年上の姉の弾くピアノを見て独学でピアノを始めた。
彼の父は北海道教育大学帯広分校を出た中学の数学教師でピアノをよくした。
元カテはM工業大学工学部電気工学科に入学し、フォークソング部に入り、ギターを弾いていた。
レストランのウェイターとしてアルバイトをした。
二年の時の夏に貯めたお金でカナダ旅行に出かけた。
カナダにしたのは太陽にほえろでロッキー警部に憧れたからである。
ロッキー山脈の麓でギターを弾きたいと思ったからである。
途中、元カテはカナダの大都市トロントに寄った。
ここで尊敬するピアニストのグレン・グールドに会って自分のピアノを聞いてもらおうと思ったのである。
グールドの自宅を電話帳で調べて電話をかけるとグールドは意外にも気さくに「I will(会おう)」と言ってくれた。
グレン・グールドは現在次のようにウィキペディアで説明されるピアニストである。
「 1932年9月25日、トロントに生まれる。旧姓 名は、グレン・ゴールド(Glenn Gold)。プ ロテスタントの家系だが、ゴールドという苗 字がユダヤ人に多く、当時高まっていた反ユ ダヤ主義に巻き込まれることを恐れて、グレ ンの生後まもなく一家はグールドと改姓し た。母はノルウェーの作曲家グリーグの親類 である。 」
元カテはグールドに指定されたマンションに行った。
ノックすると黒づくめの服装をしたグールドがドアを開けてくれた。
「ミスターグールド?」
元カテが言うとグールドは言った。
「イエス」
元カテはつたない英語でグールドと話した。
「あなたのゴールドベルグ変奏曲は私に衝撃を与えました」
グールドは言った。
「ホワイ?」
元カテは答えた。
「あなたの音楽性は古ぼけたバッハを楽譜の棚から取り出して新たな光を浴びせるものだった」
グールドは言った。
「サンキュー」
それからグールドは意外なことを尋ねた。
「君はソーセキ・ナツメを読むか」
元カテは答えた。
「イエス、ア、リトル(ほんの少しだけ)」
グールドは言った。
「私は彼の草枕が大好きだ」
元カテは草枕の冒頭を暗誦していたので日本語で暗誦して見せた。
「 山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に
棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈
(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣(りょうどな)りにちらちらするただの人である。ただの人が作った
人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば 人でなしの国へ行くばかりだ。 人でなしの国は 人の世よりもなお住みにくかろう。
越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)
て、束(つか)の間(ま)の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降(くだ)る。あらゆる芸術の士は人の世を
長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故(ゆえ)に
尊(たっ)とい。
住みにくき世から、住みにくき煩(わずら)いを引き抜いて、ありがたい世界をまのあたりに写すのが詩である、
画(え)である。あるは音楽と彫刻である。こまかに云
(い)えば写さないでもよい。ただまのあたりに見れば、そこに詩も生き、歌も湧
(わ)く。着想を紙に落さぬとも 鏘(きゅうそう)の音
(おん)は胸裏(きょうり)
に起(おこ)る。丹青(たんせい)は画架(がか)に向って塗抹(とまつ)せんでも五彩(ごさい)の絢爛(けんらん)は自(おのず)から心眼
(しんがん)に映る。ただおのが住む世を、かく観(かん)じ得て、霊台方寸(れいだいほうすん)のカメラに澆季溷濁(ぎょうきこんだく)
の俗界を清くうららかに収め
得(う)れば足(た)る。この故に無声(むせい)の詩人には一句なく、無色(むしょく)の画家には尺 (せっけん)なきも、かく人世(じんせい)を観じ得るの点において、かく煩悩(ぼんのう)を
解脱(げだつ)するの点において、かく清浄界(しょうじょうかい)に出入(しゅつにゅう)し得るの点において、またこの不同不二(ふどうふじ)の乾坤(けんこん)を建立(こんりゅう)し得るの点において、我利私慾(がりしよく)の覊絆(きはん)を掃蕩(そうとう)するの点において、――千金(せんきん)
の子よりも、万乗(ばんじょう)の君よりも、あらゆる俗界の寵児(ちょうじ)よりも幸福である。
世に住むこと二十年にして、住むに甲斐(かい)ある世と知った。二十五年にして明暗は表裏(ひょうり)のごとく、

補足日のあたる所にはきっと影がさすと悟った。三十の
今日(こんにち)はこう思うている。――喜びの深きとき
憂(うれい)いよいよ深く、
楽(たのし)みの大いなるほど苦しみも大きい。これを切り放そうとすると身が持てぬ。片(かた)づけようとすれば世が立たぬ。金は大事だ、大事なものが殖(ふ)えれば寝(ね)る間(ま)も心配だろう。恋はうれしい、嬉しい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。閣僚の肩は数百万人の足を支(ささ)えている。背中(せなか)には重い天下がおぶさっている。うまい物も食わねば惜しい。少し食えば飽(あ)
き足(た)らぬ。存分食えばあとが不愉快だ。…… 」
グールドは黙って聞いていたがやがて涙を流して言った。
「プリーズ、リッスン、マイプレイング、ザ、ピアノ(今度は私のピアノを聞いてくれ)」

https://youtu.be/aJEC4JOAzGs

元カテはグールドと握手して別れた。
グールドは1982年10月4日に死んだので元カテは死の直前のグールドに出会ったことになる。
元カテは今はグールドが死んだ歳を越えた。
毎日、ピアノを弾くがグールドと会ったときの感動を今も忘れたことはない。

おしまい

https://www.youtube.com/watch?v=tzJU0NhN0HI&sns=em

グールド,グレン,プ ロテスタント,カテ,フォークソング,若い頃

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haz********さん

2018/6/2123:07:16

グレンちゃんは若い頃ぐれてた。

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