ここから本文です

正史三国志 諸葛亮と司馬懿について 「諸葛亮相手に守りを固めた司馬懿は情けな...

te9********さん

2018/8/1620:48:45

正史三国志 諸葛亮と司馬懿について

「諸葛亮相手に守りを固めた司馬懿は情けない」
という論評は間違ったものではないですよね。

李世民も似たようなことを述べてます。

閲覧数:
451
回答数:
5
お礼:
100枚

違反報告

ベストアンサーに選ばれた回答

bap********さん

2018/8/1708:28:43

『晋書』の先帝紀の評の部分ですか?

『晋書』というのは、それまでたくさんあった晋を扱った史書を刷新してできたものです。わざわざ李世民自身が筆を執っている部分があるくらいですし、唐の天下統一の理由付けがなされているのが『晋書』です。きわめて政治的です。
まぁ、すべての正史は、程度の差こそあれ、政治的なんですけどね。

李世民は国家の一大プロジェクトとして『晋書』から『隋書』に至るまでの紀伝体史書の欠を補う編纂を命じます。それまでは、私撰の側面の強い史書も多かったんです。私撰といっても、朝廷の史官の人が書いていたり、前王朝の皇族が書いていたり(蕭子顕)しますので、官選の側面はあります。

『北斉書』や『梁書』は当時すでに原稿が存在し、途中まで出来ていましたが、『隋書』の志の部分で内容を補っているんです。どういうことかと言いますと、『北斉書』、『梁書』、『陳書』、『周書』には志が存在しません。これに隋のものをあわせて、『隋書』の志の部分を、隋までの5つの王朝(北斉に東魏、北周に西魏を含む)の通史として成立させました。この、『隋書』の志の部分だけを指して「五代史志」と呼ぶことがあります。
つまり、上記の四史は『隋書』に最終的には集約されるように関連付けられているんですね。きっと、姚思廉が親子二代で書いていた『梁書』や『陳書』、李百薬が親子二代で書いていた『北斉書』も、このプロジェクトによって、原稿からはやや性格が変わっているはずです。

もう少し脱線します。この時すでに完成していた史書に、北魏の歴史を書いたものがあります。現行の正史である『(北)魏書』は、北魏→東魏→北斉を正統として扱った魏収の『魏書』です。
しかし、実際の歴史は、北魏→西魏→北周→隋→唐と続いていきます。この立場で、隋の時代に書かれたのが魏澹の『魏書』です。唐でも、張太楚という人がこの立場で書いていますが、両方とも現代には伝わりません。

張太素のものは、きっと魏収のものより出来が悪かったのでしょう。史上、散々な評判で正史のワースト5に入る評価をされていそうな魏収『魏書』より悪いのであれば、ひどい話です。私自身は、魏収の『魏書』は、特徴的でけっこう好きな正史です。
問題は魏澹『魏書』です。隋文帝が褒めたとされる史書です。これを正史に組み込まなかったことに、理由があるはずです。もちろん、本当は出来が悪かったのかもしれませんけどね。
たとえば『周書』では、李世民の曾祖父である李虎は伝がなく、情報を隠されたり、改竄しているっぽい感じが、そこかしこに見られます。魏澹『魏書』は隋の文帝に提出されていますから、李淵たちにはそれほど忖度する必要がなかったので、李虎の本当の姿が書かれていた可能性があります。

まぁ、ここまでにします。長い前置きでした。


さて、『晋書』の宣帝紀の評です。

李世民はどんな人だったでしょうか。10代で父や兄とともに旗揚げし、20代で皇帝になり、そして天下統一をし、さらにその治世は貞観の治と評され、戦後復興にいそしみ、名君の名をほしいままにした、中国史上で屈指の名君であり、旗揚げから天下統一までの若さなどを加味すると、空前絶後の英雄と言えます。

李淵は太原で挙兵すると、長男と李世民とを左右の司令官とし、李元吉に留守を任せて、西魏以来のなじみの地である関中めがけて進軍しました。その後、李淵が皇帝に即位して長男が皇太子になったので、軍のトップ二人が軍の指揮から引退同然になり、ナンバースリーの李世民が全軍の指揮をとります。三男の李元吉は、というと、劉武周に攻め立てられて太原から落ち延びます。この時、唐側は何人か名のある人が捕虜になったり殺されたりしています。

司馬懿への
且秦蜀之人,勇懦非敵,夷險之路,勞逸不同,以此爭功,其利可見。而返閉軍固壘,莫敢爭鋒,生怯實而未前,死疑虛而猶遁,良將之道,失在斯乎!

この部分は、この李元吉を念頭にしている可能性を指摘してもよいのではないでしょうか。『晋書』の編纂は李世民が皇帝になった後です。当然、「玄武門の変」の後です。李元吉は李世民ルートの唐の歴史観としては反逆者です。

まぁでも、最後の部分、良将の道はここに失われたのだ!って言ってますから、非難しているよりは残念がっている感もあります。

続きを読んでいくと、

古人有云,「積善三年,知之者少;為惡一日,聞于天下」,可不謂然乎!

昔の人はこういった。「三年徳を積んでも、それを知るものは少なく、一日悪をさせば、それは天下に聞こえる」その通りなんだよなぁ!

って書いてますし。もしこれが李元吉を念頭に置いているのであれば、兄弟で争いたくなかったのかな、ってのも感じます。
そうじゃないにしても、特に司馬懿を貶す意図はないと思いますよ。残念な部分ってのは目立っちゃうから、もったいないことしたね、って感じ。

まぁ、李元吉の対劉武周戦と司馬懿の対諸葛亮戦を対比するのは私の妄想ですので、真に受けないでいただきたいです。

質問者さんが司馬懿を嫌う、というか、情けない行い(と感じていらっしゃるっぽいこと)を憎むのは、個人の考え、思いですから特にいうことはないのですが、木を見て森を見ず、なことになるのはもったいないな、と思うのです。

  • 質問者

    te9********さん

    2018/8/1709:43:29

    ご回答ありがとうございます。
    「情けない」という言い方は語弊がありました。

    司馬懿の行動は合理的判断を優先するなら寧ろ称賛されるべき
    行いだと思っております。

    ただし黙記の著者も
    弱国で頑張った諸葛亮>引きこもっていた司馬懿
    と伺える意見を述べてます(三国志諸葛亮伝注)

    諸葛亮を英雄視し主観丸出しで都合の良い比較をして
    諸葛亮を称賛しているようにも思いますが
    面白いので取り上げてみました。

    諸葛亮に限らず義経やら岳飛やら項羽やら
    善戦した敗北者というのは
    好意的評価をされやすいということでしょうか。

  • その他の返信(1件)を表示

返信を取り消しますが
よろしいですか?

  • 取り消す
  • キャンセル

この回答は投票によってベストアンサーに選ばれました!

ベストアンサー以外の回答

1〜4件/4件中

並び替え:回答日時の
新しい順
|古い順

vit********さん

2018/8/2200:04:23

まったく間違っています。

228年。蜀侵攻の話が魏諸将から出たが、諸葛亮らと共に蜀の人々を塗炭の苦しみに合わせたくないので攻めません。どうぞ降伏しなさい(布告)

231年。司馬懿はただ上邽の一帯の麦を守れ(詔勅)

234年。司馬懿はただ堅壁拒守して攻めるな(詔勅)

明帝の布告や詔勅に逆らって司馬懿が蜀を責めれるわけ無いでしょう。演義じゃないんだから。。。

返信を取り消しますが
よろしいですか?

  • 取り消す
  • キャンセル

kum********さん

2018/8/2119:21:41

そもそも正面から戦おうと言うなら、孫子でも3倍は兵力が必要、と言われています。この時の戦力は魏が優勢とは言え、3倍もの差はありません。

蜀の侵攻を安全に撃退するのならば、余計な動きはさせずに、にらみを利かせ、相手の動きを封じておく、と言うのは判断としては別に間違いではありません。

まあ正面からでなく絡め手からもうちょっと動けなかったのか、と言う面はあったかもしれません。張コウも「相手を追いかけるだけで何もしないのは士気にかかわりますよ」と言う意見は言っています。

正面から戦う必要はなくても、士気を上げるための行為はあっても良かったかもしれません。張コウは相手の補給路をたたく構えぐらいは見せたらどうです、とも言っていました。

当時の蜀にとって補給関係は死活問題にもつながるので、実際に攻めずとも構えを見せるだけでも結構効果はあったと思います。なぜそう言った攻め手を捨てて、わざわざ正面からの決戦をやらかしてしまったのかは謎ですね。

aia********さん

2018/8/1807:37:17

李世民のことは他の人が言ってるのでいわないでおきます。
まず軍事的才能は司馬懿が上、諸葛亮は臨機応変の戦略はできないと言われている。
だから「諸葛亮相手に守りを固めた司馬懿は情けない」と
言うことなんでしょう
しかし守りの司馬懿が守りを固めていたのは守り側なので当然です。
それに一気に攻めていたら負けていたでしょう。司馬懿は一度体験していますから。

imi********さん

2018/8/1702:13:10

諸葛亮の目的は戦線を突破すること。
司馬懿の目的は戦線を守り抜くこと。
守ることが目的なのに、「守りを固めたのは情けない」という評価はちょっと意味わからない。

あわせて知りたい

この質問につけられたタグ

みんなで作る知恵袋 悩みや疑問、なんでも気軽にきいちゃおう!

Q&Aをキーワードで検索:

Yahoo! JAPANは、回答に記載された内容の信ぴょう性、正確性を保証しておりません。
お客様自身の責任と判断で、ご利用ください。
本文はここまでです このページの先頭へ

「追加する」ボタンを押してください。

閉じる

※知恵コレクションに追加された質問は選択されたID/ニックネームのMy知恵袋で確認できます。

不適切な投稿でないことを報告しました。

閉じる