迫撃砲と榴弾砲の効果上の差は何ですか? 同口径の迫撃砲と榴弾砲が着弾した場合、両者でどのような差があるのでしょうか?

迫撃砲と榴弾砲の効果上の差は何ですか? 同口径の迫撃砲と榴弾砲が着弾した場合、両者でどのような差があるのでしょうか?

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一般に迫撃砲は同じような口径の榴弾砲(まったく同じ口径のものは少ない)よりも軽量な弾頭を使用します。例えば81mm迫撃砲弾は軽量弾では3kg強しかなく、一般的な75mm榴弾の半分の重さです。短射程用の重量弾でようやく通常の75mm砲弾並み。107mm迫撃砲弾も105mm榴弾の4分の3の重さです。これは迫撃砲は発射時の衝撃が小さいため鋼鉄の弾殻をやや薄く出来ること、迫撃砲の有翼弾は他の砲弾に比べて流線型で重さのわりに最大径が大きくなりがちなこと(107mm迫撃砲は有翼弾ではありませんが)などが理由です。そもそも同じ口径の榴弾砲より格下の弾を用いる砲なのに口径だけ広がっているような状態ですね。ただし炸薬量に関しては弾殻が薄いぶん重さの割に多くなります。なので同じ重さの砲弾同士なら他の方も仰るように迫撃砲弾の方が高威力ですが、同じような口径同士の比較では元々の重量差のせいで炸薬量にあまり差が出ないか、むしろ少ないこともあります。107mm迫撃砲弾は105mm榴弾より炸薬が多いですが、81mmの軽量弾は75mm榴弾より少ないですね。 迫撃砲は元々初速が遅いうえに砲弾も軽いので、コンクリート製の掩体などに対する貫通力(榴弾砲でも対コンクリート用の貫通砲弾を撃ったりします)はあまり期待出来ません。防御力の低い簡易な掩体壕を貫通させる程度で、基本的には弾片による殺傷がメインです。弾殻が厚いと大型の弾片が装甲車両を貫通してしまうこともありますが、弾殻が薄い迫撃砲弾ではそうしたことは期待出来ません。わざわざ弾殻を厚くして少数の大型弾片を作り対装甲威力を上げた迫撃砲弾も一部に存在しますが、これでは小さい破片の数が物を言う対人威力が犠牲になり汎用性は失われます。 弾片による対人の殺傷範囲に関しては、弾の弾着角度の違いによる影響というのもあります。砲弾の殺傷範囲は殺傷力のある弾片が一定以上の密度で飛んでくる距離を威力半径何mと表すのが普通です。しかし現実には綺麗な円形に弾片は広がりません。砲弾の弾片は大半が弾の横方向へ主に広がり、一部が前後方向へ飛び、斜め前方や斜め後方へは殆ど飛びません。なので砲弾が斜めに地面に当たると弾片の飛散範囲は鳥が羽を広げたような形状になります。カタログ上の威力半径は飛散範囲の長径と短径の中間を目安として表示しているだけなので、威力半径内でも実際は弾片が飛んでこない場所が出来たりします。それに直下の地面や真上の空中へ向かう弾片は無駄になってしまいます。戦車砲やカノン砲などの弾は近距離の水平射撃では水平に近い状態、遠距離でも斜めに地面へ落ちるので、弾片の広がり方に関しては効率が悪くなります。一方基本的に高仰角で放り上げるように撃つ迫撃砲は弾が垂直に近い角度で落下します。このため大半の弾片は砲弾側面から水平方向へ広がり、飛散範囲が円形に近付いて弾量の割に効率的な殺傷が可能となります。榴弾砲に関しては近距離では装薬量を最少にしたうえで比較的高仰角で撃ち上げるため迫撃砲に近い状態になりますが、安定フィンで強制的に弾頭を下へ向かせる有翼の迫撃砲弾ほどではありません。散開した歩兵に対する殺傷効率という点では迫撃砲が一番優れているわけです。もっとも迫撃砲でも有翼弾を用いないライフル砲タイプのものはありますが。 特殊な例では30cm榴弾砲の弾を流用した対防御陣地用の徹甲榴弾を撃つ重迫撃砲を日本陸軍が作っていますね。この場合当然着弾時の効果は同じです。

ThanksImg質問者からのお礼コメント

詳しい説明ありがとうございます。 よくわかりました。

お礼日時:2018/12/3 23:28

その他の回答(2件)

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迫撃砲の方が砲弾重量に対する炸薬量を多くできるので破壊力が大きくなります 迫撃砲の方が1発あたりの炸薬量も時間あたりの投射量も大きく、砲や装薬の重量も抑えられますから同じリソースでより多くの砲弾を用意し、より濃密な弾幕を形成できます