まだ具体的な権限までは議論がまとまっていないと思いますが、軍事・貨幣の発行など国にしかできないことを除き多くが委譲されると思います。具体的にはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%81%93%E5%B7%9E%E5%88%B6%E8%AB%96%E8%AD%B0#.E5.A7.94.E8.AD.B2.E3.81.95.E3.82.8C.E3.82.8B.E6.A8.A9.E9.99.90の「委譲される権限」にあるように、雇用対策、環境対策、国道・河川の管理、空港の管理などでしょう。感染症や武力攻撃対策とかは国がやった方が良いという意見もあると思うのでどうなるか分かりません。 アメリカの州みたいに権限が強くなれば、飲酒運転の規制が州によって違うなどということもあるかも知れません。自動車免許は多分州の管轄でしょう。文化財の保護とかも州の権限になるかもしれません。もっとも、日本では国民の中央集権意識が強いので権限の委譲には抵抗があって今の都道府県にちょっと加えたぐらいにしか進まないという可能性もあります。それは今後の議論次第でしょう。 現在の都道府県で委譲するのは無理でしょう。規模が小さすぎて権限を委譲してもまともに処理できないでしょう。今の都道府県が国道の管理や文化財の保護をしたり、独自に法律を作ったりできるとは思えません。財政効率も悪いです。車や鉄道が発達して行動範囲が拡がっているのだから、戦前と同じ規模の都道府県というのはおかしいです。国民の行動範囲の拡大に合わせて自治体も規模が大きくなっていくのは当然でしょうし、今の都道府県の規模を維持して道州制を実現するメリットはあまりないと思います。 都道府県は廃止されるでしょう。道州があるのに都道府県があっても意味がないですし、3層構造では財政効率も悪いです。今の都道府県の仕事は、一部が道州に移動し、一部は市に移動するでしょう。その頃には市町村の規模も今よりもっと拡大しているのが良いです。人口数千人の町や村がたくさんあっては効率が悪いです。また、道州制にして都道府県を廃止するなら、市町村の規模も拡大して、狭い地域のことは狭い地域の市町村でできるようにしないとだめです。小さな村ではできないから道州にやらせる（今も小さな町や村は市よりも権限が小さくて、その分県がやっている仕事があるのと同じ）というのでは、地域の実情にあった行政ができなくなります（だからといって都道府県を残すのも財政的によくない）。小さな町や村は合併して、昔の郡ぐらいの大きさに統合して、市としてそれなりの権限を持たせたほうが良いと思います。 都道府県は行政組織としてはなくなりますが、国民の抵抗はあるでしょうから、郡みたいに名前だけ残るということもあります。住所が長くなって大変ですね。まだ町や村が残ってたら、〇〇州××県△△郡□□町大字▼▼字◇◇1234-56みたいに凄まじい長さになります。郡をなくして全部市になったら、〇〇州××県△△市▼▼町1-2-3みたいになります。 あまり詳しい専門的な知識があるわけではないので、以上私の個人的な意見です。 私は道州制には賛成です。より地域の実情にあった行政ができるようになるでしょうし、今の都道府県では規模が（面積や範囲がということ）小さすぎです。今は車や鉄道で都道府県を超えた人の動きが多いのだから、それに対応して都道府県を拡大して、権限も拡大する、というので良いと思います。