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伊藤先生が述べている「侵略」とは?

shpfiveのサブIDさん

2019/4/2912:51:52

伊藤先生が述べている「侵略」とは?

「北岡君、日本を侵略国家にする気かね」『歴史通』 2015年5月号

https://ironna.jp/article/1332

先の大戦について、歴史学者である伊藤隆元東大教授は・・・
日本は歴史学的にみて、はたして侵略だといえるのか、
国際法的には定義はないが、歴史学的には定義はあるのか、
と疑問を投げかけています。
そこで質問です

① 先の戦争は日本の侵略戦争でしたか?
②当時、「侵略」の定義はありましたか?

他の方による、ほぼ同内容の質問投稿がありますが、別な視点から考えてみたいと思い、あえて質問させていただくことにします。

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brz********さん

2019/4/3009:36:53

>① 先の戦争は日本の侵略戦争でしたか?

明白な侵略戦争でしょう。

ある事象を「定義する」というのは、「何年何月よりこの定義が発効する」と明確に区分されるものとは限りません。

多くの人々がある事象を前にして、「これはこの範疇に入る」「いや、これは入らない」と議論を交わしながら徐々に合意が形成される場合がほとんどです。

極端な話、人口が一億人いるこの日本で、国民の8~9割が「この定義は認めない」とする事象があり、それが年数を経て「もう、この定義で認めよう」と7割以上が認めるようになった事象があったとします。

では、「その「定義」が成立したのは一体いつからということになるのか?」ということにもなるわけです。


たとえば、「日本人とは何か」という定義があるとします。

人によっては「親兄弟を3代遡っても日本人だけだったら日本人とする」という定義を持っていて、ある人は「日本に定住して日本語を日常的に話し、政府発行の日本国籍を取得した人を日本人とする」という定義を持っているとします。

では、このどちらの定義の方が正しいのかという判定は誰が行うのか?

日本国政府ですか?
しかし、日本政府は「国籍の有無」に関しては権限を持ちますが、「日本人の定義」というものは持っていません。
アメリカに留学して米国籍を取って日本国籍から外れた人は「日本人ではない」ということになってしまいますし、人種的にあきらかにモンゴロイドでは無い肌が真っ黒な人であっても、国籍を持ってさえいれば「日本人」とみなすかと言われたときに、「そんなもん認めない」と主張する人もいるでしょう。

曙や小錦、旭天山や琴欧洲を「日本人力士」と呼ばずに「外国人力士」と呼ぶ人が今でも多いでしょう。TVや週刊誌が帰化した瞬間から彼らを「日本人力士」と呼んだとして、では大多数の日本人がかれらを「日本人」と認識するかどうかは別問題です。

では、時代が変わって1億人中9999万9999人が彼らを「日本人力士」と呼ぶようになっても、誰か一人でも「俺は認めん」と主張する人間が居たら、彼らを日本人とするという定義が不成立になるのかどうか。ここまで極端でなくとも、両者が5000万対5000万だった時にはどう判断するか、9000万対1000万の時はどうか、どこで線引きをすれば良いのかはいつまでたっても判断できません。


ことほど左様に「定義」というのは難しいですが、では「日本人の定義」というのがなかなか決まらなかったなら、「日本人は存在しない」ということになるのかといえば、そんなことはないわけで。

日本政府(明治政府)が成立する以前、国籍法などが存在する前から「日本人」というのはいましたし、「日ノ本の国」という言葉がかなり古くから存在していることからも、「日本人」という概念が存在していたことには疑いを入れる余地はないと思います。

「侵略の定義は定まっていない、だから大日本帝国は侵略していない」と主張する人は、言ってみれば「日本人の定義は定まっていない、だから日本人は存在しない」と主張しているようなものです。



>②当時、「侵略」の定義はありましたか?

当時は、パリ不戦条約などをもとにして「徐々に合意形成が行われつつあった」という状態でした。

ただ、これは伊藤隆に論難された北岡伸一が以下に述べている通りです。

「一部に、侵略の定義が決まったのは比較的近年のことであり、それまででは侵略の範囲というのは明白でなかったので、当時の日本の行為は侵略とはいえない、という人がいる。
しかし、侵略の定義の決定に時間がかかったのは、侵略と非侵略との間に微妙な部分があり、その境界を決めるのに時間がかかったからである。
満州事変以後の日本の行動は、そのようなグレーゾーンの問題ではなく、いかなる定義になっても明らかに侵略と判断される事案である。」

「満州事変についても、日本の合法権益に対する中国側の侵犯があったからだと言う人がいるが、物事には均衡性の原則というものがあって、中国側の条約違反によって、日本の領土の三倍もある地域を占領してしまうような大規模な行動を正当化することは到底できない。」


物事を判断するときには「常識的に判断する基準」というものが自ずからあります。


これもたとえですが、電車の中での痴漢行為を判断する場合、混んでいる電車の中で女性の尻に手の甲が当たってしまったのを痴漢とするか、それとも掌ではなく手の甲だったから痴漢ではないとするかというのはグレーゾーンの問題といえます。

けれども、女性のスカートをめくりあげて下着の中に指を突っ込んでいるところを取り押さえられた場合には、これは問答無用で痴漢と判断するべきでしょう。

この時に取り押さえられた人間が「痴漢行為かどうかを判断するのにはグレーゾーンがあって、明確な定義はまだ定まっていない。だから俺の行為も痴漢ではない」とか騒いだところで、誰も聞く耳を持つ人なんていないでしょう。

  • 質問者

    shpfiveのサブIDさん

    2019/4/3018:27:08

    ご回答いただき、ありがとうございます。

    いや、上手い例えだなと、思わず感心しました。

    さて、こちらの質問、読ませていただきましたが
    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q132068329...

    この質問者は基本的に「結論ありき」で、相手の話を理解する能力が欠如しているように感じられます。
    (かなり抑えて言っています)

    国際法で言うところの「侵略」というのは「外形的定義」で言えば

    ある国家・武装勢力が別の国家・武装勢力に対して、自衛ではなく、一方的にその主権・領土や独立を侵すこと

    であり、件の質問者が引用しているウィキも、その前提で書かれているというのが普通の解釈でしょう。

    その上で「各論として」の様々な議論があり、それについての最終的な合意にまでは至っていないとしているだけの話であって

    「総論」としての「侵略の定義」なら、これは他の国などに対する主権、領土、そして独立などの侵害に決まっています。

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質問した人からのコメント

2019/5/2 22:41:26

事情により本質問はクローズすることにしました。

有意義なご回答をいただいた方々、本当にありがとうございました。

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aji********さん

2019/4/2917:12:50

「他の集団(の土地)へ強制力を行使する」これが侵略の外形的な定義です。

日本の軍隊が別の民族や国家のところにいるのだから、そりゃ定義に当て嵌まりますよ。
侵略じゃない!って言ってる人は、日本が中国やロシアに同じことされても「侵略じゃない。解放してくれてありがとう」とでも言うのですかねえ(呆れ

で、ごく当然の理として、侵略と自衛は矛盾せず並立します。
当たり前ですよね。自国からすれば自衛処置だが、相手からすれば侵略だ、で何もおかしくない。

史学的な視座からは善悪も好悪もつけないので、中立です。
もし、まともな歴史学者が侵略というネガティブ要素を含む表現を用いる場合は、文脈に依るとしか言いようがありません。

なお、当時すでに20世紀半ばですから、現在の世界が普遍的価値としている平和、自由、民族自決を基底にした国際秩序はすでに構築されています。

>当時、「侵略」の定義はありましたか?

もはや戦争は不法とされ、列強を主体とした集団安全保障体制へ移行しています。

(だから、東京裁判でも訴追の対象となった日本の行為はパリ不戦条約以降ですよ。どこが事後法なんだと。また法学的にも過去に遡及することはあり、現代の日本でも行われています。遡及できなければ現在の問題を救済できないんだから当たり前です)

このレジームから抜けて世界に挑んだのが日本やドイツであって、それぞれ事情や経緯はあるので単純に悪と決めつけることはできませんが、エスノセントリズムまるだしに自民族の優越性を唱え、他の民族は我々の下で繁栄できるという世界観で戦争をしていましたし、一方、連合国(後の国連)は建前とはいえ民主主義を掲げていたわけであって、歴史学的なテキストであっても分が悪いのは否めません。

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2019/4/2915:33:50

侵略ではなく、そう仕向けられた。
今でもそういう挑発思想は残っている。

つまり、米国は、またそういう事をやるだろう。

侵略という定義は、当時なかった。

だけどアジアの独立という、当初の目的は果たせた。

cha********さん

2019/4/2915:05:30

侵略という言葉を投げつけるのなら、21世紀の今チベットやウィグルに

攻め込んで占領し市民を虐殺し文化を蹂躙して恥じない中共政権こそ

その名に相応しい

侵略という言葉を投げつけるのなら、21世紀の今チベットやウィグルに...

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run********さん

2019/4/2914:56:11

国際連盟で、条約を創った時、アメリカ外交官が
「戦争をしている者が、侵略が自衛かを決める」と言っている以上
【事後法】じゃない法治国家である限り、これが基準になります。

当時の日本軍が【自衛】を言っている以上、歴史学上は第一級証拠となり
「やっていた本人のよる証言」は誰にも覆せません。

thi********さん

2019/4/2914:37:05

侵略戦争です。

侵略の定義はありました。東京裁判で確定しています。

侵略の定義がないとか、侵略戦争ではないとかいうのは、東京裁判を否定するだけですよ。ありえないでしょう。

場外乱闘もいいところです。

東京裁判は戦勝国の裁きだ、不正義だ。

いや、連合国に対してファシズム枢軸国が侵略戦争をやって領土拡張をめざした。

これが不正義。違法。

これを覆そうとしても無駄でしょう。

そんなことよりも、東京裁判では戦勝国の植民地支配、ファシズム枢軸国側の植民地支配。これが問題にならなかった点。

ここを今、問題にして、戦後の植民地支配への責任を問うというのなら、歴史的だし、法的な前向きなテーマだとおもいます。

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