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アメリカで四割打者って絶滅したの?

ccm********さん

2019/5/412:15:57

アメリカで四割打者って絶滅したの?

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eks********さん

2019/5/413:06:20


MLBでは テッド・ウィリアムズ(ボストン・レッドソックス; 添付写真)が1941年に打率.406を残したのが最後で、それ以後 4割打者は一度も出ていません。

おしいところでは、


1980年、カンザスシティ・ロイヤルズのジョージ・ブレッドが9月19日まで打率.400をキープしていましたが、最終的には打率.390に終わりました(117試合 449打数 175安打)。

*
1994年、サンディエゴ・パドレスのトニー・グウィンがシーズン開幕から猛打を連発し 8月初旬に打率を.394(110試合 419打数 165安打)までのせましたが、残念なことにMLBはストライキに入ってしまい 以後の試合は打ち切りになりました。

*
上記2人は試合数が少ないですが(MLBのシーズンは162試合)、ほぼフルシーズン出場した選手だと、ミネソタ・ツインズのロッド・カルー選手が1977年に記録した打率.388(155試合 616打数 239安打)が近年の最高記録です。

===
MLBが2大リーグ制になった1901年以降、打率4割を記録した打者は上記のウィリアムズを含め8人で、のべ回数だと13回あります(タイ・カップとロジャース・ホーンスビーがそれぞれ3回達成)。


4割打者が出現しない理由についてはこれまでもたくさん論議されてきました。
「ナイトゲームのせい」、「スライダーのせい」、「投手の分業化のせい」、「メディアがすぐ騒ぐからプレッシャーになる」、などなど...
しかしいずれも憶測の域を出ませんでした。


4割打者が絶滅している理由で最近もっとも支持されているのは、元野球選手でもなく、評論家でもなく、”生物学者 兼 アマチュア統計学者” のスティーブン・ジェイ・グールドが出した理論です。

一言でいうと、
「生物や他のスポーツの進化と堂々、多様な選手の出現、競争力の活性化、能力向上策の標準化にともない、最高の成績と最低の成績は拮抗して”差異”はどんどん縮む。その結果 打率が.200打てない線手も死滅する一方 打率.400を打つ選手もいなくなった。」
というものです。

グールドは自身の解析で、1900年からシーズン毎に最高の打率5~10人と最低の打率5~10人を抜きだし、その標準偏差を解析したところまさに予測どおりになったことをつきとめました。

また守備率についても同様の解析を行い、1900年代にはひどくばらつきがあった守備率が、1990年代ごろまでにほぼ10割に近い漸近線にへばりつくようになったことも明らかにしています。

皮肉なことに、1930年代の一時的な打高投低と1960年代の一時的な投高打低時期を除けば、シーズンリーグ打率はつねに.260をすこし上下しているだけの差異である、とも述べています。


MLBも黎明期は、超スター選手もいたが、一方でいまだったらマイナーでもどうか?というひどい選手もたくさんまじっていただろう。リーグのチーム数は少なく(1959年までは両リーグとも8チーム)、1試合に相対する投手も少なく、その中で飛びぬけた1人の打者が突発的な成績を残せる環境がまだあったのだろう、とグールドは述べています。

またグールド曰く、昔の選手も相当練習したに違いないが、今の選手だって猛烈に練習している、だから昔の選手は優秀は人がいっぱいいて、一方打率4割を打てない今の選手がボンクラばかりの「退化」というのは明らかに間違いで、むしろ人間の進化の過程で起きた「進化」と喜ぶべきことなのだ、とコメントしています。

そして打率4割は関数の漸近線のように、その値に限りなく近づくことはあっても、決して到達しない領域なのだ、と締めています。


実際、MLBの10年くぎりの最高打率の推移を見ると、グールドの主張は間違っていないように思えます。

1950年代の最高打率は1957年テッド・ウィリアムズ(またも!)の.388でした。

1960年代の最高打率は1961年ノーム・キャッシュ(タイガース)で.361でした。
*1960年代の後半は極端な投高打低が起きていました。

1970年代の最高打率は1977年ロッド・カルー(ツインズ)で.388でした。

1980年代の最高打率は1980年ジョージ・ブレット(ロイヤルズ)で.390でした。
*ただし出場試合数はわずか117で、フルレギュラーだと、1985年ウエイド・ボックス(レッドソックス)の.368でした。

1990年代の最高打率は1994年トニー・グゥインの.394でした。
*MLBのストライキのため、出場試合数はわずか110。フルレギュラーだと1999年ラリー・ウォーカー(ロッキーズ)の.379でした。

2000年代の最高打率は2004年イチローの.372でした。

2011年以後、シーズン最高打率が.350を超えた選手はまだ1人もいません。


(参照)
ESPN ; Why no one will hit .400 ever again
http://www.espn.com/mlb/story/_/id/22356050/why-hit-400-ever-again

▼
MLBでは テッド・ウィリアムズ(ボストン・レッドソックス;...

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