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信用創造について。銀行が貸出をする時に本源的預金は必要ない、貸出をすると同時...

kar********さん

2019/6/200:32:41

信用創造について。銀行が貸出をする時に本源的預金は必要ない、貸出をすると同時に貸出金と預金が増えるという「万年筆マネー」が正しいとすると、なんであれほど銀行が民間からの預金獲得に躍

起だったのか理解できません。

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ric********さん

2019/6/222:25:31

かつて日本で銀行が預金獲得競争に躍起になっていたのには
二つの理由があります。

第一に、銀行にとっては万年筆マネーつまり
預金通貨は自分自身の債務だ、という事実です。債務というのは
自分自身が後日何らかの義務を履行する、という約束です。
その義務の履行のために、ベースマネーを必要としています。
ベースマネーを獲得する方法はいくつかありますが
その一つとして、市民から紙幣を集め、その代わりに
預金を発行する、という手段がありました。

第二に、「法定準備制度」と呼ばれる規制があります。
これは、実態は教科書で説明されているものとは全く違っており、
また、時代によってもその操作のされ方は大きく異なっているのですが、
いずれにせよ、この規制との関係で
各金融機関は預金者から紙幣を集めることによって利益を得ることが
出来た(集められなければ損失を負った)、ということです。

この二つの理由に共通しているのは、銀行の資産ポジションの重要性です。
最近、この「万年筆マネー」という言葉との関係でいうと
MMTといわれる議論がしばしば引き合いに出されています。
ところが不思議なことに、日本ではこのMMTの中核的議論である
決済の問題が無視され、なんだか、政府がインフレになるまで
財政支出をすることができる、というごくマイナーな(というのは
多くのMMTerは、民間で景気がよくなれば
インフレ以前に、この決済の問題――まあ、ある意味で
バブルと言い換えてもいいんですけれど――によって
金融危機が生じる、ということをずっと警告しているからです)論点に
議論が集中しています。

さて、話を元に戻します。
第一の問題について説明すると、
銀行は、確かに自分自身で預金通貨を発行することができます。
しかしこれは、利用者にとって貨幣であるだけで
それを発行した銀行自身にとってはあくまでも
ただの負債に過ぎないのです。日本の自称MMTerは、
「内生的貨幣論」だなんだといって、
MMT(というか、それに先行する様々な内生的貨幣供給論)の
こうした議論の意味を全く理解していない人が多い。
貨幣とは、あくまでもそれを貨幣と思って受け取る人にとってのみ
貨幣なのであって、それを発行する人は
それを償還するための義務を履行しなければなりません。

銀行は、預金通貨を発行するとき、どのような将来の義務を
約束するでしょうか。
1. 紙幣(銀行券)への払戻し
2. 他の口座への送金(手形等の決済含む)
3. 政府・中央銀行への支払の代行
4. 預金者が、銀行に対して負っている債務との相殺
大雑把にいって、以上、4つの義務を負っています。
このうち、4つ目の預金者に対する債権との相殺については
特にベースマネーを必要としているわけではありませんが、
それ以外の3つの義務については、ベースマネーによる
決済を必要としているわけです。この中で
圧倒的に多いのは2.です。実は1と3に関しては
銀行は債務を履行するために、預金者が指示するのと
同額のベースマネーを必要としています。ところが
2.の義務を履行するためには、銀行間相互の資金移動を
相殺した帳尻分のベースマネー(日銀当預)があれば
けりがつきます。ですから実際に必要とする
日銀当預(ベースマネー)の額は、預金額に比べて
はるかに少ないのですが、しかしそれでも
なるべく安価にベースマネーを入手することが
利益を大きくするうえで重要になります。
そのため、日銀がベースマネーの供給を制限していた時代には
預金者から紙幣(日銀の債務証書)を獲得することが
非常に重要だったわけです。

第二に、預金準備制度との関係があります。
預金準備制度とは、教科書ではちょっと考えれば
ばかばかしいとすぐわかる(現に過去にこの知恵袋を見れば
この矛盾に直面して理解できずに困っている質問を
高校生や大学初年度の学生がいくらでもしています)説明が
行われています。そうした教科書の説明を無視して
日銀や連銀のマニュアルに従った説明をするなら、

例えば日銀に関して言うと、準備預金制度とは次のような
モノです。

毎月、1日から末日までを「所要準備計算期間」と定義します。
そして毎月16日から翌月15日までを「所要準備積み期間」と
定義します。

各銀行は、「所要準備計算期間」中、毎日、営業終了時間
(休日は、その前営業終了時間)における預金通貨残高を
計算します。そして、この期間中の平均値に
「所要準備率」を乗じた値を「所要準備」とします。
そして、「所要準備積み期間」の毎日の営業終了時点
(休日は、その前営業日)の平均の日銀当座預金残高を
この「所要準備額」以上に維持していなければならない、
というルールです。このルールを守れなかった金融機関に対しては
維持できなかった日数に応じて、年利14%程度の
ペナルティー金利を課せられることになっています。
ですから銀行は、何としても、これだけの準備預金を
確保する必要があるわけです。

現在であれば日銀当座預金はむしろ過剰で
これをどうやって運用するのか、銀行は四苦八苦しているわけですが、
かつてのインフレ時代には日銀が
日銀当座預金の供給を絞っていたため、
日銀当座預金は常に不足気味でした。従って
所要準備を積むためには銀行は非常なコストをかけていました。
現在とは異なり、日銀は銀行に融資する際には
例えば銀行の手持ちの資産を開示させ、
その中から好みの手形を担保に入れさせるとか、
その際に、不適切と思われる融資があれば
罰則を与えるなどしていたため、
銀行は、なるべく日銀からの融資を極力避けて
可能な限り、他の銀行や預金者からの準備預金(預金者から
紙幣を集めれば、それを日銀に預金することで
日銀当座預金を入手できた)を集めるようにしていたわけです。
そのため、当時は日銀の融資の金利(公定歩合)は銀行間の
取引の金利の最下限を定めるような位置づけになっていました
(これは現在の逆です)。別の見方をすれば
預金者から紙幣を集めた結果、自分自身の所要準備を
上回るだけの日銀当預を集められた銀行は
インターバンク市場でいくらでも他の銀行に貸しつけることで
利益を上げることができたわけです。

いずれにせよ留意してほしいのは、
万年筆マネーという銀行の負債側に対して
この負債の義務を履行する(「所要準備を積む」のだって、
ある意味で義務の履行です)ために必要な資産側の問題が
銀行にとっては非常に重要だ、ということです。
銀行はベースマネーを「融資の原資として」必要と
しているのではありません。融資の結果、万年筆マネーとして
発行された自分自身の「負債の履行」のために
ベースマネーを必要としているのです。
銀行は、ある意味で負債を発行することは簡単にできるのですが、
それに対応する資産(預金者がいつ何時
上記1~4のうちのどんな要請をしても
必ず答えることができる準備)を保有していなければなりません。
ところが銀行は保有する資産を厳しく制限されているため、
限られた資産で極力大きな利益を得ようとすれば
流動性を犠牲にしなければなりません。そこに
銀行というビジネスの矛盾があるわけです。
不幸にして、今日の、MMTの人たちが
「マネー・マネージャー資本制(MMC)」と呼んでいる社会においては
銀行が、一見すると極めた高い流動性を持っているように思われる
(その実きわめて不安定な)資産を保有するようになってしまいました。
その上、銀行以外にも様々な、財務省からも中央銀行からも
規制されることのないノンバンクが、多様な
預金通貨に類似した負債を発行しています。こうした
ノンバンクの保有する資産は、銀行以上に
脆弱で、危険なものです。
これが80年代後半以降の金融的にきわめて不安定な
資本制を産み出す要因になっているわけですが、
こうしたMMTの議論が、日本では全く抜け落ちてしまって
「万年筆マネー」というような言葉だけが
流行しています。これは極めて危険だと考えなければなりません。

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old********さん

2019/6/205:04:07

信用創造って何かなって思ったら、money creationじゃん。

なんでこんなわけのわからない訳をするのかなあって、つくづく思いますね。何かをごまかしているとしか…

それはさておき、銀行は貸し出すことで儲けるシステムなので、貸し出すことには躍起になっていますね。

でも、預金者の獲得は、銀行マンでも分からないんじゃないでしょうかねえ。まあ、口座を作ってもらうことが目的なのでは?預金者に貸し出すことも十分にあり得ますから。

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カリオカさん

2019/6/201:55:35

預金獲得競争は、金利が高かったとき法定準備をなるべく低コストで満たすために行ったことです。

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