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羅生門の『下人は、太刀を鞘に収めて、その太刀の柄を左の手で押さえながら、冷然...

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ID非公開さん

2019/6/1823:05:09

羅生門の『下人は、太刀を鞘に収めて、その太刀の柄を左の手で押さえながら、冷然として、この話を聞いていた。もちろん、右の手では、赤く頬にうみを持った大きなにきびを気にしながら、聞いているのである。』とい

うところで、なぜ下人はもちろん、右の手では、赤く頬にうみを持った大きなにきびを気にしているのですか?

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ID非公開さん

2019/6/1919:05:01

ニキビがかゆかったり、痛かったり、気になるからでしょうね。赤いうみを持っている症状は、だいぶ悪化している状況ですね。

ニキビは、毛穴が詰まったり、皮脂がたくさん分泌されたり、細菌が繁殖してできるそうです。青春のシンボルと言われ、10代から20代の人にとっては悩みのタネ。不潔にしておくと、ひどい場合、治ってもニキビ跡が火山の噴火口や月のクレーターのようになってしまうことがあります。

下人はそういう年齢の若者であることがわかりますね。さきほど梯子段の途中で、楼の上の状況を極度の恐怖感と緊張感、好奇心でじっと見つめていた時には、ニキビなんかさわっていません。かゆみや痛みなどは、どこかへ吹っ飛んでしまっています。目の前のそら恐ろしいシーンに、下人の心はピーンと張り詰め、すべてを奪われています。

老婆を倒してすべてを自分の支配下におさめたあと、下人の心には悪を倒した成就感、満足感が生まれ、同時に心の中には一種のゆとり、余裕が生じます。そのとき彼はニキビを気にしはじめます。かゆみや痛みがよみがえってきたのです。

なお、補足すれば、ニキビは「生命」の象徴でもあります。しかも彼の人生はまだ始まったばかり。若い「生命」です。80、90のお爺さんではありません。ニキビを気にするということは、「生きたい、なんとかして生きたい」と無意識のうちに願っているということかも知れません。

このあと下人は、老婆の言う悪の論理を肯定して、老婆の着物を剥ぎ取って逃げていきます。これから起こす下人のそうした一連の行動の伏線として、作者はニキビという小道具を巧みに使ったと言えるでしょう。

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質問した人からのコメント

2019/6/21 21:56:54

丁寧にありがとうございました!!

ベストアンサー以外の回答

1〜1件/1件中

ID非公開さん

2019/6/2121:51:35

下人の存在にリアリティを持たせる技法として、ニキビを気にする人物を描いています。

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