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ハイドン:交響曲第103番「連打太鼓」冒頭のティンパニ演奏が、指揮者によってかな...

kya********さん

2019/9/1702:09:13

ハイドン:交響曲第103番「連打太鼓」冒頭のティンパニ演奏が、指揮者によってかなり違うのはなぜですか。

実際のスコアはどのようになっているのだろう…不思議でなりません。

「正しい」ティンパニ演奏はあるのでしょうか。

指揮:ノリントン
https://www.youtube.com/watch?v=9bpSR3jjTp0

指揮:アーノンクール
https://www.youtube.com/watch?v=7ne9Me5F1OI

詳しい方、納得できる説明を、どうかよろしくお願いいたします。

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ベストアンサーに選ばれた回答

gdj********さん

2019/9/1713:56:56

楽譜は主調である変ホ音をフェルマータで長く伸ばしながらトレモロするように指示され、イントラーダの表示がなされている。
ここでは強弱記号が省かれているため、これについてロビン・ランドンは「奏者の判断に委ねたのだろう」と推測している。

一方ザロモン(93番~104番までの作曲依頼をした音楽主催者)による室内楽編曲版ではピアノトリオ版ではクレッシェンドしてデクレッシェンドする「松葉型」が、また五重奏版ではffで始まりやがてデクレッシェンドする「雷鳴」が記譜されていて、このうち前者の松葉型(<>)がスタンダードな形として定着していく。

ところが20世紀に入り、1950年の公演で疾風怒濤の指揮者ヘルマン・シェルヘンが「雷鳴」を採用して聴衆の度肝を抜く。
この「雷鳴」の成功により、ランドンは楽譜にff記号を入れるべきだと主張するも、反対派のチャールズ・ローゼンは古来の「松葉」を強硬に支持し、ザロモンが五重奏版で「雷鳴」を記したことを「愚行」とまで言いきっている。

一方古典派の時代では協奏曲のカデンツァの箇所で音符の上にフェルマータを置き、cadenzaの指示を入れてあとは奏者の自由即興演奏に任せるという慣習があった。
これの延長で考えるとフェルマータにintradaの指示は曲の開始前に自由即興的なintrada(バレエや組曲などの導入曲。マーチ形式をとることが多かった。いわば演者入場のための音楽)を演奏せよという指示とも受け取れる。

従ってintradaの意味を字義通りとらえるなら、むしろ破天荒なアーノンクール盤が最も的を得た解釈なのではないかとも考えられるのである。

質問した人からのコメント

2019/9/17 19:26:20

楽譜、編曲版、そして歴史の観点から、意義深い解説をしてくださり感謝いたします。楽しく、そして興味深く読ませていただきました。

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