株価的には底ばいって感じだけど、会社としては構造的に厳しそう。
はっきり言って事務機は業界全体で左前。キャノンもリコーもこの分野ではひーひーいってる。んでこれはどうやら単純な景気サイクルの問題ではなさそうです。
20年以上前から言われていたことだけど、オフィスのペーパレス化がいよいよ本格化しつつあります。10数年くらい前まではIT化を進めれば進めるほど印刷紙の消費量が増えるという矛盾した傾向がありました。このころまでは結局PCで読むより紙で読んだ方が使い勝手がいい(寝転んでも読める)し、それこそ事務機の普及で印刷自体がやりやすくなってバカスカ使うって感じでした。これは主にディスプレイのポータビリティの問題。
しかし、ここ最近になってきて、タブレットやスマホの普及でディスプレイのポータビリティが改善されると一気にオフィスのペーパレス化が進んできているのです。それでも今までは中国をはじめとした新興国の需要が爆発的に伸びていたので先進国の不調をオフセットしていたのですが、その伸びが鈍化してきたので米国をはじめとした先進国の不調がいまさらながらに目立ってきています。
事務機ビジネスは日本が圧倒的にシェアを持つ勝ち組ビジネスでしたがここはすでに曲がり角です。各社は新しいビジネスをもとめて試行錯誤してますがいまだ優劣ははっきりしません☆