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黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。 冬はシベリア高気圧に覆われるため、 日本とは逆で風が非常に弱い状況になります。また、雪に覆われて いることもあり、冬に黄砂はほとんど飛びません。 春になると西高東低の気圧配置が弱まり、移動性高気圧と 温帯低気圧が交互に発生するようになります。特に温帯低気圧が 発達しながら東へ進む際には強風を伴います。また、春になって 日差しが強まると砂は乾燥し、空気の温度も上がるので 空気の分子や空気中を浮遊する微粒子の活動が活発になり、 軽い砂粒であれば上空の高いところまで舞い上げられやすくなります。 そして、その上空には「偏西風」が吹いているわけです。 この風に乗って、黄砂は日本へと運ばれてくることになります。 黄砂現象は従来、自然現象であると理解されてきましたが、近年ではその頻度と被害が甚大化しており、急速に広がりつつある過放牧や農地転換による土地の劣化等との関連性も指摘されています。 そのため、黄砂は単なる自然現象から、森林減少、土地の劣化、砂漠化といった人為的影響による側面も持った環境問題として認識が高まっています。 https://www.teikokushoin.co.jp/journals/geography/pdf/200608/geography200608-24.pdf
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質問者からのお礼コメント
詳しいお返事どうもありがとうございます。
お礼日時:2020/11/24 6:44