ベストアンサー
はい、たとえば同じ歌物語(歌語り?)の『大和物語』と比較すると、その洗練度、純度、結晶度の高さ、豊かな抒情性等において、『伊勢物語』の方が圧倒的に優れていると評すしかありません。 のみならず、『伊勢物語』は、【物語<歌物語<歌語り<歌集】という、物語生成プロセスの中間点に位置し、歌こそが物語文学や日記文学を産出する原動力となった文学史的事実をわれわれにありありと訴えかけてもいます。 その意味では、「物語」の「モノ」とは、実質的には【モノ=ウタ(の本質)】と解しても間違いではないと思われてなりません。 ということで、『伊勢物語』は『古今集』、『源氏物語』に勝るとも劣らない「一流文学書」と言っても決して過言ではありません。
質問者からのお礼コメント
ありがとうございました。
お礼日時:2020/11/24 18:33