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1.2 まとめて回答します 百貨店には、大雑把に分けて 電鉄系と呉服系、それ以外スーパー系(マルイ、プランタン、ロビンソン等)とがあります 呉服系とは 江戸時代や明治時代の呉服屋が発展して総合化した店舗で、伊勢丹、高島屋、三越、松坂屋、そごう、松屋、大和等です 電鉄系の百貨店とは、昭和の初め以降に電鉄資本で開設された百貨店で阪急、東急、西武、東武、名鉄、阪神で、これらの主要店舗はターミナルに立地しターミナルデパートと称されるようになりました。 (新宿の小田急や京王百貨店は、運営を呉服系デパートにゆだねて成長しました) しかし、戦後、百貨店が小売りの王者になってしかもヒトの流れが大きな駅を基点として増加すると、また鉄道会社の営業多角化がおきると、呉服系の店舗が、旧来の店舗を捨てたり 新たにターミナルに新店で進出するようになります。 典型が大阪の南海難波駅に進出した高島屋です。(日本橋の旧店は、最終的に廃止) 松屋は 銀座のほかに東武の浅草駅に新店を出します。 「そごう」(今はセブングループに吸収済み)は関西から関東に進出する時に、ターミナル周辺(有楽町、柏、千葉、大宮、八王子、横浜)に積極的に店舗を設置することで成長しました。しかし、その借入金が大きすぎてバブル崩壊後に 倒産し西武デパートに吸収されることになります。そのそごう、西武も行き詰まって、セブングループの傘下に入りました。 東急百貨店も 渋谷駅に併設した小規模な東横店から やや外れた地点に本店(文化村)を移動して大発展します。 国鉄が民営化されると、JR東日本は、ルミネを展開しますが、JR東海は名古屋駅に合弁で高島屋を誘致します。 JR西日本は合弁で京都駅の新ビルに伊勢丹を、大阪駅に三越・伊勢丹を誘致しましたが失敗し業態を転換しました(北浜にあった歴史ある大阪三越は閉鎖)。 あえて 都心の店舗を捨てて 自治体の支援で駅前に移動した会社もあります(松江)。 そして今やネットの発展で、デパートという業種が衰退業種に仲間入りしています 要するに、都心(もっぱら呉服系)や大きな駅周辺という土地価格の高いところで、一定以上の売り場面積を必要としつつ多様な商品を提供するという営業戦略が時代遅れになっています。 なぜならイオンモールが典型例のように、大型店舗には広大な駐車場が必要となってきており、休日に家族連れで長時間滞在する場所になったのです。 商圏人口200万人以下のエリアでは、単体のデパートは営業が不可能になっています。これはデパートで売るものは食品はともかく、高付加価値型になっているためで、顧客層が薄いと店舗を維持するに必要な売り上げが取れないからです。
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