どちらも正直なところ微妙なんですが、「大怪獣バラン」はみうらじゅんさんが大好きで、NHKの番組企画でみうらさんが企画・脚本を担当した「長髪大怪獣ゲハラ」（2009）で婆羅陀魏山神様のオマージュを取り入れているほど。 https://www.youtube.com/watch?v=l8jZOhQCcE8 アメリカのテレビ用に作った話だけに、前半の伝奇的な雰囲気は悪くないのですが、バランが登場してからは見せ場に乏しく、怪獣映画としては物足りなさを感じなくもありません。 「大怪獣ガメラ」の方の評価は、亀に取り憑かれた頭のおかしな子供の介入を観客として許せるかどうかで違ってくるはず。 アメリカ軍の核ミサイルでガメラを攻撃寸前になったのに、この子供の一言で計画が中止になるところなど呆気に取られます。 たった1人の子供が怪獣の暴走を助けているようにも見え、その行動にいらだちを覚えるようだと「ガメラ」は評価しにくいでしょうし、子供に共感できると面白いと感じるのではないでしょうか。