おそらく、入賞は出来ても優勝は無理でしょう。 個性が強すぎます。 もちろん、私が審査員なら間違い無く優勝ですが、 アルゲリッチのように自分の好みで選ぶわけにはいかないのがコンクールというもの。 前回の優勝者であるチョ・ソンジンは、「ショパン・コンクールでは、コンクール用の演奏をしていた」とまで言いました。 つまり、ショパン・コンクールでは教科書のような、あるいは見本になるような、 つまらない演奏をしないと優勝は出来ません。 しかし、残念ながら、メジャー・レーベルと契約を結ぶいちばんの近道が、 世界四大コンクール（ショパン国際ピアノコンクール、チャイコフスキー国際コンクー、エリザベート王妃国際コンクール、ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクール）などの著名なコンクールで優勝、または上位入賞することとなっているのは事実です。 チョ・ソンジンはまだマシですが、コンクールなんてもののせいで、 出てくる人出てくる人皆似たような演奏になるのはとても残念なことです。