舗装でよく用いられるアスファルト混合物※は、4種類ほどあり、それぞれ長所短所があります。どちらがよい、などとは一概にはいえません。 ほかにもいろいろありますし、寒冷地用のアスファルト混合物というのもあるのですが、割愛します。 ※一般的に舗装の分野で「アスファルト」と呼ばれるものは、正確には「アスファルト混合物」といいます。石油から作られる黒い油のようなもの（厳密な意味での「アスファルト」）に砂や石などを混ぜて170℃程度に加熱し、現場で敷きならして転圧して冷ました物です。 ・密粒度アスファルト混合物 比較的ポピュラーで、ご質問の「表面がキメ細かく滑らか」です。 大きめの小石（最大粒径が13mmまたは20mmのものが使われる）と砂をほどよく混ぜて、表面が滑らかになるようにしているのが特徴ともいえます。 密度が高く、耐摩耗性がよく、わだちになりにくいので、坂道などで用いられることが多いです。 ・細粒度アスファルト混合物 密粒度アスファルト混合物と同じように用いられます。細い砂等を多目めにして、舗装にしたときに水を通しにくく、ひび割れにくい性質があります。 ちょっと凸凹になっても水がたまりやすいので、平坦な場所では難点になります。また、車道より歩道のほうが多く用いられるのかも。 ・粗粒度アスファルト混合物 一般にはあまり目にしません。アスファルト舗装を2層以上の厚みで作る場合の下の層（基層）に用いられ、上層（表層）にはあまり用いられないだめです。 密粒度アスファルト混合物よりも荒く作り（これにより少しコストが下がる）上のアスファルト混合物を支える役割を果たします。 ・開粒度アスファルト混合物 ご質問で「表面が粗く小粒の石がある」のタイプです。 わざと隙間ができるように舗装してあり、大きめの小石（13mm程度）で作ってあります。透水性や滑り止めの効果が高く、雨天時の視界がよいのも特徴で高速道路やバイパスなどでよく用いられますが、耐摩耗性は劣ります。除雪を頻繁にする積雪寒冷地域ではあまり使用されません。使用する場合は、他の舗装よりも短い周期で舗装の打ち換え（劣化した舗装を剥ぎ取り、再び舗装すること）の必要があります。 難しいかもしれませんが、Wikipediaの記事ものせます。 アスファルト混合物#種類 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88%E6%B7%B7%E5%90%88%E7%89%A9#%E7%A8%AE%E9%A1%9E