過去の助動詞「き」の未然形『せ』を使った例文が知りたいです。活用表にはあるのに文章では全然見たことがなくて、、
過去の助動詞「き」の未然形『せ』を使った例文が知りたいです。活用表にはあるのに文章では全然見たことがなくて、、
文学、古典・6閲覧
ベストアンサー
過去の助動詞「き」の未然形「せ」は、「せば」の形で現実の事態に反する仮定条件を表わします。それ以外につかいみちがないので、自然、用例も多くはないのです。 古語辞典には「せば」の形で載っているかもしれません。 せば……(過去の助動詞「き」の未然形「せ」に接続助詞「ば」の付いたもの)現実に反する事態を仮定条件として表わす。多く推量の助動詞「まし」と呼応して用いられる。 【用例】 『古事記』中「一つ松 人にありせば 太刀はけましを」 『平家物語』泊瀬六代「かかるべしと知りたりせば、なにしか身命を捨てけん」 【補注】 仮定条件が過去に限定されないところから「せ」をサ変動詞「す」の未然形とみる説や、「せば」を一語の助詞として取り扱う説もある。中古以降は、ラ変型の語に付く場合が圧倒的に多く、「まし」と呼応して、反実仮想を表わすのが普通だが、中世にはいると、「む」などと呼応する例も現われる。 (日本国語大辞典より)
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質問者からのお礼コメント
丁寧な解説ありがとうございました!
お礼日時:1/19 7:46