睡眠時間と「身長を伸ばす方法」の関係
ライフスタイルの変化でまず上げられるのは「夜型生活」の定着です。テレビやインターネットで深夜まで楽しめる環境、24時間営業の飲食店の増加、もちろん、職業の多様化によって深夜に労働する人が増えたことも上げられるでしょう。
そんな環境で驚かされるのが、もう0時も近い本屋やスーパーで親に連れられた小さな子供をよく見かけるようになったことです。私が幼少の時を思い起せば、夜の9時頃には就寝していたのではないでしょうか。親の「夜型」に併せて、子供にも「夜型」が増えていることは、そのまま、睡眠時間の減少を意味しています。身体を成長させ、身長を伸ばす「成長ホルモン」は睡眠時に分泌されますから、睡眠時間の減少は「身長を伸ばす方法」を考える上で大きなマイナスと言わなければならないのです。日々成長していく子供には成人よりも、よい長い睡眠が必要不可欠であることを良く覚えておいた方がいいでしょう。
身長を伸ばすには食事も大切
身長伸ばす!タンパク質の多い食品群
◆肉類
・豚肉
・牛肉
・鶏肉 etc
◆魚類
・マグロ
・カツオ
・サンマ etc
◆たまご・乳製品
・牛乳
・チーズ
・ヨーグルト etc
◆大豆類
・豆腐
・納豆
・豆乳 etc
適度な運動と「身長を伸ばす」
身体を動かすことは自律神経を刺激し、食欲を増進させる効果があります。「しっかり食事を摂る」ことは身長を伸ばす要素として大切なポイントといえます。また、「子供の運動不足」に関連して「子供の肥満」の問題もしばしば耳にしますが、体重が必要以上に重いと膝関節への負担が深刻ですし、身体のバランスを崩しやすく、背骨などへの負担も増加します。これは「身長を伸ばす」には良くありません。高カロリーの食事を摂ることも多い昨今ですから、特にお子さんは適度な運動で体重を適正に保つ必要がありそうです。
運動することでの、もうひとつの大きな効果は睡眠に関わる点です。運動するとその疲れから、ぐっすりと熟睡できる効果があります。また、「疲れ」の要素とは別に、運動することで熟睡できる理由がもうひとつあり、それは、メラトニンといわれる睡眠誘発物質の分泌に関係しています。メラトニンは睡眠を誘発する特徴をもち、私たちが夜になると自然に眠くなるのは、このメラトニンの働きによる事が分かっています。メラトニンが必要十分量、分泌されるには、昼間、明るい時間に視覚情報、つまり「目」に「光」の刺激を与えなければなりません。外で運動をすれば自然とこの条件は満たされますが、部屋のなかでTVゲームをしていては「光」の情報の不足からメラトニンは分泌されにくくなってしまいます。メラトニン不足から、寝つきが悪く熟睡できなければ、成長ホルモンの作用をしっかりと受けられず、思うような身体の成長が期待できなくなってしまうのです。
「子供は遊ぶのが仕事」と良くいいますが、よく食べ、よく遊ぶことは子供の成長にとって、何より大切で、もっとも優先して考えなければならない事象であるといえそうです。
身長を伸ばす、カルシウムの有効性
身長を伸ばすのに必要な栄養素として、前回までに紹介したタンパク質と、もうひとつ、「カルシウム」も欠かせない要素です。
「カルシウム」は主に骨を強くする働きがあります。「カルシウム」のほぼ100%が骨や歯に含まれているといいます。
昔から「牛乳を飲むと身長が伸びる」といわれるのは、迷信ではなく、牛乳には豊富にカルシウムが含まれているからです。
ただ、牛乳からカルシウムを摂取する上での難点は、その吸収に、一定の時間を要する点です。
身体に素早く吸収されるという意味では小魚やヨーグルトが適しているようです。