よく天気予報で「上空5000メートルに強い寒気が入り込むため、日本海側では雪でしょう」みたいなことを聞きます。
よく天気予報で「上空5000メートルに強い寒気が入り込むため、日本海側では雪でしょう」みたいなことを聞きます。 これは偏西風が蛇行した際にできる気圧の谷のところにとても冷たい空気が入り込んだという認識で良いのでしょうか? であるならば、500hPaの気圧の谷の東側の地上では低気圧が生まれていると思うのですが、天気図を見ると地上低気圧は日本上空になく、アリューシャンかオホーツク海あたりに大きな低気圧があります。この低気圧が前述した低気圧なのでしょうか?
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ベストアンサー
あなたがおっしゃる通り、赤道と北極との温度差が大きくなると、偏西風は南北に蛇行します。 これを偏西風波動と呼びます。 偏西風が南側に変動すると、シベリア高気圧から寒気団が中緯度まで降りてきて、日本列島がすっぽり寒気団に覆われます。 それがあなたが言う認識で良いです。 ご存知のように高層天気図の低気圧と地上天気図の低気圧の位置には、多少のズレがありますが、日本上空とアリューシャンとは、距離が離れすぎているので、関係はないですよね。 高層天気図が記載されていないので、なんとも言えないですが、低気圧の発生、発達は接近してきた上層の気圧の谷の強弱と寒暖に大きく左右されます。 気圧の谷の後ろに強い寒気を伴っているものを(冷たい気圧の谷)とか、(強い気圧の谷)、舌状の部分が南に向かって鋭く張り出しているような谷を(深い気圧の谷)と言います。 こういう時には、強い寒気が低気圧に流れ込むので、そこの空気はますます不安定になって、低気圧もどんどんと成長します。 谷の後ろに強い寒気を伴っていないものを(暖かい気圧の谷)とか、単に(気圧の谷)と言います。 弱い気圧の谷に発生した低気圧に流れ込む寒気は、流れ込む寒気の量が少ないので、低気圧は弱い低気圧になるか、低気圧が発生しなかったりします。 以上のことから、高層天気図の寒気が強いか、弱いかを確認してもらうと低気圧が発生するのか、出来ないのかが、判断できると思います。
ご回答ありがとうございます。 上空5000メートルの強い寒気とアリューシャン列島の地上低気圧は距離がありすぎるため、発生・発達とは大きく関係しないのですね。 では、上空5000メートルで出来た大きい気圧の谷に入り込む強い寒気は日本上空にやってきた後、地上まで降りてくると思いますが、日本付近の地上低気圧に吹き込むということでしょうか?
質問者からのお礼コメント
皆様ご回答ありがとうございました。 どの方も大変わかりやすかったので、BAをどの方に差し上げるか迷いましたが、自分が最も納得いったbar様に差し上げたいと思います。
お礼日時:1/21 21:18