ガウスは18世紀末から19世紀初めの数学者です。
数学はあらゆる科学に道具を提供する学問です。
まず数学理論が完成して、何十年かしてそれに基づく物理学や化学が発達し、さらに数十年後にそれを使って様々な発明がなされます。
ガウスの数学は近代数学の根幹の部分ですから、これなしにはほとんどの19世紀の現代科学が成立しません。ということは、20世紀のほとんどの発明は不可能か、できても素朴なおもちゃ程度のものにとどまったでしょう。
電気機器も電波も実用化できません。
列車は蒸気機関車のままです。
自動車は実用性の低い金持ちのおもちゃのままです。
飛行機は布張りの複葉機のままです。ロケットも飛ばせません。
半導体も作れません。コンピューターも作れません。
薬も作れません。
高層ビルも作れません。
品種改良ができないので美味しい農産物もありません。
ガウスなしには現代的なものが何一つありえません。