多分、謙信の勝ちでしょう。 軍事においては。 謙信はほとんどの戦いで、敵より少ない兵力で勝っています。 川中島にしても、武田信玄より常に少ない兵力で対峙し、第4回では上杉軍に有力武将の戦死が皆無に対し、武田は武田信繁や両角虎定と有力武将が何人も死んでいます。 信長でも、謙信相手はキツいでしょうね。 経済能力についても、謙信は直江津の交易などをうまく生かして巨利を得ています。ですから、経済的にはやり手ですよ。 ただ、政治能力に関しては疑問符をつけざるを得ませんね。信長の足下にも及ばないでしょう。 謙信は信長みたいに1560年、今川義元の死に乗じて関東に攻め入り、北条氏康を破って関東の大半を支配下に置きました。しかし、上洛した信長みたいに、それを恒久的に勢力化に置くことができていません。謙信が越後に去ると、氏康の反攻が始まり、信玄と川中島していた謙信は出兵すらできずにほとんどを奪われています。 また、謙信も信長に劣らず、家臣の謀反を受けています。北条高広、本庄繁長、大熊朝秀、長尾政景などです。 謙信は軍略は凄かったが、どうも戦略には欠けていたと思います。少なくとも、信長に戦略、政治的な面では劣るでしょうね。