◆ A がベキ零行列 ⇒ A の固有値が 0 のみ
λ を A の固有値と v (v ≠ O) を λ に対する A の固有ベクトルとすると
Av = λv
A²v = λ²v
…
(A^k)v = (λ^k)v
となり
A はベキ零行列より A^k = O を満たすので
(A^k)v = O
(λ^k)v = O かつ v ≠ Oより
λ^k = 0
より λ = 0 となるので A の固有値は 0 のみ
◆ A の固有値は 0 のみ ⇒ A はベキ零行列
A の固有値がすべて 0 のとき
A の固有方程式を Φ(t) とおくと
Φ(t) = tⁿ となり
ケーリー・ハミルトンの定理より
Φ(A) = Aⁿ = O より A はベキ零行列