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パプアニューギニアだけでなく、風習としてのカニバリズムは世界の各地で見られましたが、ただし、それは赤道付近に限られていたそうです。そもそも食塩の生産がまだない時代や内陸地域では、象が塩分の多い土をなめに行くことが教えてくれるように、生きていくのに必要な量の塩(正確にはナトリウム)を自然界の食物だけから摂取するのは簡単ではなく、オーストラリアの著名な生理学者D・A・デントンによると、赤道付近では暑いために発汗によるナトリウムの体外喪失量が多く、それでナトリウムの必要量が多く、ナトリウム源として人体が食べられていたそうです。人体中でナトリウムの貯蔵量がもっとも多いのはじつは骨で、南米のヤノマノ族では死者の骨を灰にしてスープやバナナジュースに混ぜて飲む風習があったそうです。同じ赤道付近でもアフリカのマサイ族などにはカニバリズムはありませんでしたが、それは、彼らは牛を飼う牧畜民族であり、動物の乳や肉は植物性食物よりもナトリウム含有量が多かったからのようです。
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質問者からのお礼コメント
そういう理由があるんですねありがとうございます
お礼日時:1/22 20:59