漢文の史記に出てくる方千里(意味:千里四方)は各辺が千里の正方形という事を表していますか?
漢文の史記に出てくる方千里(意味:千里四方)は各辺が千里の正方形という事を表していますか?
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『史記・項羽本紀』「項王自刎」の「江東雖小、地方千里、衆数十万人。亦足王也」の下りですね。 おっしゃる通り、一辺が千里の正方形をいいますが、「方千里」は何キロ平米といった具体的な広さを言うのではなく、当時の慣用語で「帝王の直轄領」を意味します。 【例】 『周礼』(夏官、職方氏)に「乃ち九の國を辨ず。方千里を王畿(王の直轄地)と曰ふ。其の外五百里を侯と曰ふ。」 『孟子』(梁恵王・上)に「海内之地、方千里者九(天下に帝国は九つある)」 亭長は「江東は小さいとはいえ大王さまがお治めになるには十分な広さですぞ」と彼を励まして(慰めて?)いるのです。 下の方がおっしゃっているのは現代中国の「里」の長さ。 度量衡は時代と国によって大きく変わります。周代に用いられていた1里は76〜77メートルでした。それにしても具体的な数値を挙げるのはナンセンスですが。
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