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ID非公開さん
2021/2/22 14:21
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零戦が大戦後半(52型の生産が始まった頃)には陳腐化して劣勢になったのに比べて零戦よりひと世代古いスピットファイアやBf109が大戦末期まで一戦級の戦闘機として使えたのは何故でしょうか?どちらも零戦と同じよう
零戦が大戦後半(52型の生産が始まった頃)には陳腐化して劣勢になったのに比べて零戦よりひと世代古いスピットファイアやBf109が大戦末期まで一戦級の戦闘機として使えたのは何故でしょうか?どちらも零戦と同じよう に軽量コンパクトな機体で拡張性には乏しいように思えますが何故零戦だけが時代遅れになってしまったんでしょうか?
ミリタリー・110閲覧・50
ベストアンサー
数値の上では、エンジン出力を向上させられなかった事が挙げられます。零戦が11型の940馬力から52型では1130馬力、速度は30km/h程度の向上に留まったのに対し、スピットファイヤーは、1型の1080馬力が9型では1580馬力、速度は90km/hも向上、馬力に余裕がある分武装や防弾、各種装備も強化出来ました。 ただそれ以前に、機体設計自体が、11型が完成形で進化の余地のないものだった為だと思います。軽量の機体に軽量低出力のエンジンを積み、優れた運動性と航続力を実現した戦闘機だった為、エンジンを強化、装備を充実させて重量が増大すると、当初の特性がどんどん失われ、ただの平凡な戦闘機になってしまいました。 なお、スピットファイヤーもメッサ―も小型軽量ですが、両機とも当時の日本の基準では重戦闘機であり、出力強化による性能バランスの崩れは小さかったと思われます。又、水冷エンジン搭載で機体が空力的に洗練されているのも、エンジン強化と性能向上がリンクした理由と思います。 陸軍の飛燕、五式戦等を設計した土井氏は「同じ金星エンジンを積んだ零戦54型と五式戦では、五式戦の方が350kgも重いのに速度は10km/h速く、急降下制限速度は180km/hも速い。五式戦の空力効率が優れていた証し」とし、「(零戦設計者)堀越君の言うように、零戦は1200馬力級エンジンを積むべき戦闘機ではなかったのかも知れない」と記しています。 設計者自身「零戦はエンジンを換えたところで性能向上出来ない」と認識されていたという事でしょう。
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