まずは、ご質問者様がどこまでの切れ味を求めて居られるか次第でございます。
ステップ1.
例1.シャープナーよりも切れ味良く、良くても購入致しました時の切れ味+αまで(将来的に本格的に研ぎをマスターされたい方の入門)
#1000と面直し用砥石
お薦め
キングデラックス合成砥石 #1000
207×66×34mm
2,000円前後
SK11の両面ダイヤモンド砥石 #400、#1000
205×65×6mm
3,000円前後
家庭用からプロ用までお使いになられる基本的なサイズの砥石で一番安いと思われます砥石でございまして、この大きさの砥石の全面を使えるようになり、購入時の包丁よりも切れ味が良く研げるようになれば砥石使いの基本がマスターできたと言えるのではないかと存じます。
ダイヤモンド砥石は、研削力が強く砥石が変形することもございませんので、刃こぼれの修正やブレードの刃線の調整には最適なものではないかと存じます。研ぎ卸し(刃先から15mm前後を薄くすること)や刃こぼれ修正に使用致しまして、滑る(目詰まりか粒子の摩耗?)ようになりましたものを面直しに使用致して居ります。
例2.本格的に研ぎをマスターする気はないが家庭で使う上で、ある程度スムーズな切れ味は欲しい
スエヒロ 研ぎ器 キッチン両面砥石 #3000/#1000 SKG-24
183×63×27mm
3,000円前後
SK11の両面ダイヤモンド砥石 #400、#1000
205×65×6mm
3,000円前後
この砥石は、例1の砥石よりは一回り小さいのと仕上砥も兼ねた両面砥石でございまして、研ぎの初心者の方には、無理なく使えて(はじめのうちは10~15cmくらいの範囲しか使えないので、普通サイズの砥石はこの大きさの砥石の全面が使えるようになりましてからのほうが経済的ではないかと存じます。)尚且つ仕上砥で刃先をより鋭く研ぐことが可能でございます。
また、セラミック系の砥石でございますので、キンデラよりも研削力が高く硬度の高い包丁も容易に研ぐことが可能となって居ります。
ステップ2
上記のものが使いこなせるようになりましたら、研ぎ卸し、ハマグリ研ぎ(髪の毛1本くらいの研ぎ幅で数段階に角度を変えて刃先をハマグリの貝殻のような形状に研ぐこと(せいぜい0.5mm以内))や小刃付け(0.02~0.2mmほどを角度を付けて研ぐこと)などに挑戦されることをお薦め致します。
必要となります砥石は#6000以上でございます。
私は最終仕上げは#20000で小刃付けを致して居ります。
最後に一応、ご存じかも知れませんが、包丁研ぎの基本は、
1.研ぐ前に砥石を研ぐこと(絶えず砥石の表面は平らにしておくこと=面直し)。
※ 玄関先の平らなコンクリートの上に擦り付けて平らにするか、あるいは砥石同士で摺り合わせをする。
面直し用の砥石のようなものも売られております。
2.砥石をお使いになるときには、水を充分吸わせて(砥石によっては水に浸さずに使えるものもございます。)お使いください。
3.研ぐときに水を流しながら研ぐ方がいらっしゃいますが、研ぎ汁は研ぐために必要なものでございますの流さないようにしてください。
※ 私は、砥石の表面に水気が無くなって参りますと研ぎ汁を流さない程度に霧吹きで水気を与えております。
4.刃先の角度は一定に保つこと
※返りが出始めましたら、数往復砥石の上を軽く滑らせるように致しますとより刃先を鋭く研ぐことが可能となります。
5.返り(研いだ面の反対側に出来る金属の捲れ)をしっかりと取ること
ではないかと存じます。
m(^=._.=^)m