2月26日に電気事業連合会から発表された日本におけるプルトニウム利用計画は、実現性がありますか?
2月26日に電気事業連合会から発表された日本におけるプルトニウム利用計画は、実現性がありますか? またプルトニウムの処分方法はMOX燃料で燃やす以外にないのでしょうか?
原子力・19閲覧・50
ベストアンサー
▲そもそも原発の運転にプルトニウムを抽出する必要はさらさらないのです。2種類のウラン(238&235)でできた燃料棒で、制御板を上げて運転を始めると、燃料棒の中では自然にプルトニウムができて、さらに増殖するように増えて、核分裂エネルギーを出し、最後には消滅します。このよう燃料棒の中でできたプルトニウムの核エネルギー反応を利用するのが原子力発電です。従って、そもそも“プルトニウムの利用計画”という言葉もありえないのです。 ▲もし、“プルトニウムの利用計画”という言葉があるとすれば、それは核保有国における場合です。プルトニウムを一旦抽出すれば、それは核兵器の原料にしか使い道はなく、核弾頭に装填後、約10年で、更新されます。更新時には大量の解体プルトニウムが出てきますので、それをMOXにして軽水炉や高速炉で焼却しているにすぎません。ここに計画表等が必要になる場合はあります。 ▲御多分に洩れず、日本でも“いざと言う時に核兵器は必要、核兵器の原料プルトニウムは絶対に必要”との思惑があり、大量のプルトニウムを保有するに至りました(表向きの理由は、良い資源、良い燃料にするになっています)。持ってしまった以上は、核保有国を同じようにMOXにして焼却する以外に方法はないでしょう。日本ではプルサーマルもままならないので、仏や英国に提供して、焼却してもらう方法が検討されています。
回答ありがとうございます。不要なプルトニウムを生み出す再処理工場など稼働するはずがないですね。そうなれば、早く使用済み核燃料の処理方法について、方針決定してほしいものです。
質問者からのお礼コメント
ベストアンサーとさせて頂きます。
お礼日時:3/2 7:40